狂言誘拐が暴き出す真実 第71回カンヌ映画祭脚本賞受賞作『幸福なラザロ』予告編公開

4月19日よりBunkamuraル・シネマほかにて全国公開される『幸福なラザロ』の予告編が公開された。
第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した本作は、『夏をゆく人々』など全ての長編監督作がカンヌ国際映画祭に出品されてきたアリーチェ・ロルヴァケル監督の最新作。北米公開時には本作を観たマーティン・スコセッシが絶賛し、映画完成後にプロデューサーに名乗りを上げるという異例のバックアップをした。
時は20世紀後半、社会と隔絶したイタリア中部の小さな村。純朴なラザロと村人たちは領主の侯爵夫人から小作制度の廃止も知らされず、昔のままタダ働きをさせられていた。ところが、夫人の息子・タンクレディが起こした誘拐騒ぎをきっかけに、前代未聞の労働搾取の実態が明るみとなる。村人たちが恐る恐る外の世界へ出て行く中、ラザロがとった行動とは。
公開された予告編では、ラザロが住む村で穏やかに暮らす人々や、「人間は獣と同じ」と語り小作制度の廃止を隠蔽する伯爵夫人の姿が描かれている。また、夫人の息子で町からやってきた青年・タンクレディとラザロが交流を深める様子、ラザロが涙を流すシーンや、ひとりの女性が「私たちは聖人に出会った」とラザロに跪く場面も映し出されている。

また、印象的な海外のアートワークを採用した特製イラストポストカード付き特別鑑賞券(税込1,500円)が、Bunkamuraル・シネマほか本作の一部の上映劇場で発売中(ポストカードは限定数・先着順)だ。
■公開情報
『幸福なラザロ』
4月19日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
監督・脚本:アリーチェ・ロルヴァケル
出演:アドリアーノ・タルディオーロ、アニェーゼ・グラツィアーニ、アルバ・ロルヴァケル、ルカ・チコヴァーニ、トンマーゾ・ラーニョ、セルジ・ロペス、ニコレッタ・ブラスキ
配給:キノフィルムズ/木下グループ
原題:Lazzaro Felice/英題:Happy As Lazzaro/日本語字幕:神田直美/2018年/イタリア/イタリア語/127分/1.66:1
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