「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『ともしび』

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『ともしび』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替わりでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、最近色々あったリアルサウンド映画部の島田が『ともしび』をプッシュします。

『ともしび』

 『愛の嵐』、フランソワ・オゾン監督作『まぼろし』などに出演し、名女優としての地位を確固たるものにしているシャーロット・ランプリングの主演作である『ともしび』。もはやランプリング主演作というだけで一見の価値があると言っても過言ではないだろう。本作でも、2017年ヴェネチア国際映画祭主演女優賞を受賞している。

 ベルギーの小さな地方都市で慎ましく暮らす老夫婦であるアンナとその夫。しかし、夫がある罪を犯したことから徐々にアンナがその孤独感に苛まれていく様子が静かに描かれている。セリフも少なく、過剰な音楽もないが故にそのアンナの孤独感が一層際立って伝わってくる。

 そして、そんな静かに進む映画でもずっと観ていられると感じるのはランプリングあってこそ。表情やちょっとした所作だけでアンナの不安定な心情を表現する。かと思えば、ふとした拍子に嗚咽し号泣する。息を呑むような演技の数々で、ランプリングでなければ本作は成立しなかったのではとすら思わせる。

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