竹内結子主演『QUEEN』“社会派ドラマ”として成功なるか 水川あさみらとのチーム感にも注目

竹内結子主演『QUEEN』“社会派ドラマ”として成功なるか 水川あさみらとのチーム感にも注目

 今夜、第2話が放送される木曜劇場『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)。竹内結子が主演を務める本作は、情報を操作し影で社会を動かす“スピン・ドクター”を、日本で初めて題材にした作品。危機管理を専門に、パワハラ、セクハラ、名誉棄損、損害賠償などのスキャンダルや社会的トラブルの裏側が、竹内演じる氷見江らの主戦場となる。


 先週1月10日放送の第1話では、アイドルの解散やインターネットでの炎上、現場の様子を生配信する過激なユーザーなど、現代社会の問題を題材とした本作。公式HPには、「すべての女性のために闘うというストーリー」と銘打たれていることもあり、果たしてドラマ『QUEEN』は今の時勢を表したものになるのだろうか。第2話放送を控える今、ライター・麦倉正樹氏に語ってもらった。

「まず、現実社会の問題をタイムリーにドラマに取り入れるという姿勢は、十分に評価できるのではないでしょうか。現実社会とどれだけリンクしているかはドラマを見る醍醐味のひとつでもありますし、前クールの『獣になれない私たち』(日本テレビ系)や『ハラスメントゲーム』(テレビ東京系)が評価された理由も、そこにあるのでしょう。『QUEEN』の第1話ではアイドル、そして第2話では企業におけるセクハラやパワハラ、いわゆる告発本の問題、さらにはロゴのパクリ疑惑などが題材になるということで、この数年の間に世の中を騒がせたトピックを拾い合わせ、一本のストーリーに仕立てている印象があります。

 第1話では、スピン・ドクターという氷見たちの仕事の全貌が明らかになりました。とある事件が起き、世間に“悪者”とされている女性の懐に入っていきながらその内実を知り、情報を選別しながら公表して、世論を動かしていく。スピン・ドクターは依頼者を弁護するのではなく、摩擦が生じている様々な立場の人とネゴシエーションし、トラブルを解決していく裏方です。よって第1話では、「アイドル」対「事務所の社長」あるいは「搾取される女性/搾取する男性」という単純な構図ではなく、氷見(竹内結子)に依頼を持ちかけたTV局のプロデューサーも含めた関係者全員にとって最良な選択は何なのかが、氷見たちの活躍によって提示されました。これはちょっと斬新な設定ですよね。女性たちの意志や権利を守ることが第一目的なのではなく、依頼者の要望に応えながら、その過程で女性たちの意思や権利を尊重するのが、氷見たちの役割であり矜持なのですから」

 しかし一方で、時事ネタを取り入れるという試みが必ずしも成功しているのか、麦倉氏は小首をかしげる。

「第1話では、アイドルのメンバーの一人である赤江桃子(中村ゆりか)が自身の性同一性に疑問を感じていることをメンバーに告白し、それを尊重するためにグループは解散することを選びます。しかし、その後桃子はどのように生きることになったのか、という部分が描かれていないことが、少し気になりました。扱っているテーマのひとつひとつは、現代の日本において非常に重要なポイントであるとは思うのですが、その題材に踏み込み切れていないように感じました。また、竹内さん演じる氷見は、いわゆるダークヒーローであるという見方もできるでしょう。恐喝までいかないまでも、かなりグレーゾーンにある駆け引きや情報操作のやり方、ハッキングをはじめとする彼女たちの調査方法など、スピン・ドクターとはいえ国家資格をもった弁護士なのですから、倫理的に少し気になる部分です。第2話以降、それらをどうクリアしていくか注目したいです」

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