ディーン・フジオカが“逃亡者”、井浦新が“追跡者”に SPドラマ『レ・ミゼラブル』放送決定
ディーン・フジオカと井浦新がW主演を務める、フジテレビ開局60周年特別企画のスペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』が、2019年1月6日に放送されることが決定した。
本作は、文豪ヴィクトル・ユゴーが1862年に発表した『レ・ミゼラブル』を、平成30年間の日本を舞台に置き換えた大河エンターテインメントとしてスペシャルドラマ化したもの。宿命的に対峙することになる2人の男のたぐいまれなる人生を通じて、“平成”という激動の時代における様々な社会的事象を映しながら、暗闇の中でも希望の光を求め多種多様に交差する人々の心情を描く。主人公は、過去に罪を犯し、別人に成り代わって生き抜いた男と、その事件の被害者遺族で彼を生涯追い続けた刑事の2人。追う者と追われる者、互いに一歩も引かない心理戦が展開される。
3時間にわたる本作には、W主演を務めるディーンと井浦のほか、山本美月、吉沢亮、村上虹郎、清原果耶、松下洸平、清水尋也、福田麻由子、長谷川京子、金子ノブアキ、富田靖子、寺脇康文、伊武雅刀、かたせ梨乃、香里奈、奥田瑛二ら17人の出演が決定。
なお本作は、3幕に渡って展開される。「第1幕」の舞台は平成3年(1991年)~平成7年(1995年)の神戸。ある日、殺人犯の少年が刑務所から脱走したニュースが駆け巡る。2年前、17歳の少年・馬場純が正当防衛の末、殺めてしまった相手は、母・結子を騙して全財産を巻き上げた男・斎藤太。病気の弟の手術費を稼ぐためアルバイトに精を出していた純は、刑事罰となり、少年刑務所に入れられてしまう。ある日、弟が危篤であることを聞かされた純は思わず脱走。けれども弟はすでに亡くなってしまっていた。絶望の淵で自殺しかけたところ、自立支援施設「徳田育成園」を営む徳田浩章に助けられ、身分を隠して育成園で暮らし始める。そこで弁護士を目指す少年・渡辺拓海と出会うが……。
もう一人の主人公は純が殺めてしまった男・斎藤の一人息子・斎藤涼介。悪徳な両親と縁を切っていたものの、父親が殺された理由が投資詐欺を働いたせいだと世間に知られ、被害者遺族のはずがまるで加害者家族の様な報道被害にあってしまう。そんな中、平成7年に起きた阪神・淡路大震災。未曾有の大震災が2人の少年の運命を大きく変えることに……。
「第2幕」は平成16年(2004年)の東京を舞台に、「第3幕」は平成30年(2018年)の福島が舞台となる。2人の主人公の再会と、阪神大震災で決定的に変わった運命のその後が描かれ、世間から身を隠しながら生きる純と、純を追いかけ続ける涼介、そしてついに対峙する2人の男、30年にわたる長い旅路に打たれる衝撃的な終止符が描かれる。
別人に成り代わって波乱の人生を生き抜く馬場純をディーン、その逃亡者を憎しみで執拗に追い詰める刑事・斎藤涼介を井浦が演じる。また、若き日の純を吉沢、病に倒れて幼い娘を純に託すシングルマザー・不破唯を山本、純が大切に育て上げた娘・梢を清原が演じる。そして純の親友で物語のキーとなる渡辺拓海役を村上、梢と恋に落ちる若手政治家・碓氷慎役を清水尋也、慎に好意を寄せる田辺瑛里華役を福田が務める。
唯に不法な保育料をつきつけ、少女・梢にも辛く当たる田辺真澄を長谷川、その夫で他人の蜜を吸って生きる田辺元を金子、純の母・馬場結子を富田、そして、結子を騙したことで純に殺められる極悪人・斎藤太を寺脇、元・大物代議士で慎の祖父・碓氷太一郎を伊武、息子・涼介を悩ます母・斎藤歌織をかたせ梨乃、純を影ながら支えつつも、大きな秘密を抱える切ない女性・佐山梨沙子を香里奈、絶望の淵に立たされた若き純を救う自立支援施設の園長・徳田浩章を奥田が務める。
今回、「第1幕」はクランクアップ済みで、「第2幕」と「第3幕」はクランクイン前。この時点での出演者からのコメントも公開された。
ディーン・フジオカ
井浦新
山本美月
吉沢亮
村上虹郎
清原果耶
松下洸平
長谷川京子
金子ノブアキ
伊武雅刀
かたせ梨乃
香里奈
奥田瑛二
プロデュース・太田大(フジテレビ第一制作室)
企画意図について
平成最後の年明けとなる2019年の新春。一つの時代が終わり、裏を返せば新しい時代の幕開けでもあるこのタイミングに、希望を感じられる物語をお贈りしたいと思いました。そこで真っ先に思い浮かべたのが『レ・ミゼラブル』でした。19世紀のフランスを舞台に、過去の罪から逃れられなかった主人公をはじめ、逆境の中で生きる人々を描いた「レ・ミゼラブル(=惨めな人々)」は、タイトルの通り、日本では『あぁ無情』という題名に訳されるほど辛い物語です。しかし、その根底には、フランス革命に向かい志半ばで倒れていく市民たちが思い描いた夢と希望が詰まっている熱い物語でもあります。未曾有の震災や災害をいくつも経験、前代未聞の犯罪が多発、景気は乱高下、激動の時代だった平成。いまこの時代に生きている人々は荒波を生き抜いてきたということでもあります。そんな平成という時代を振り返りつつ、これから来る新しい時代に踏み出すための光と希望の物語を紡ぐうえで、「レ・ミゼラブル」の精神がシンクロすると考え、企画致しました。
今作の見どころ
原作の主人公、ジャン・バルジャンと、彼を執拗に追い続けるジャベール警部。原作では、完全なる敵対が描かれますが、この二人の間に、互いの素性を知らずに信頼関係が築かれてしまったとしたら、という観点が今回の現代日本版の『レ・ミゼラブル』の見所です。一度は心を許し、友情が結ばれそうになった関係性なのに、実は最も憎むべき相手だった。二人の間に訪れるのは光か断絶か…。追う者・追われる者の、手に汗握る攻防と心理戦とともにご注目ください。
ディーン・フジオカ起用理由
『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』で、ヴァンパイア並みに仮面を被った美しき復讐鬼を演じ切って頂いたあとに再びご一緒するならば、正反対の人間臭い“素のまま”の人物を演じていただきたいと思っていました。今回の主人公・馬場純の数奇な運命に翻弄され、葛藤を続ける役柄は、まさにそれに当たると考え、お願いさせていただきました。
井浦新起用理由
馬場純を生涯追い続けることになる、もう一人の主人公・斎藤涼介には、執念深い因縁の相手としての渋みと迫力の中にも、言葉数が少なくとも信頼関係を築きあうにふさわしい包容力と温かみが必要でした。知的で、冷静さの中に強い情熱を感じさせる井浦さんならば、この役柄をリアルに具現化していただけると考え、お願いさせていただきました。
■放送情報
フジテレビ開局60周年特別企画『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』
フジテレビ系にて、2019年1月6日(日)21:00〜23:54放送
出演:ディーン・フジオカ、井浦新、山本美月、吉沢亮、村上虹郎、清原果耶、松下洸平、清水尋也、福田麻由子、長谷川京子、金子ノブアキ、富田靖子、寺脇康文、伊武雅刀、かたせ梨乃、香里奈、奥田瑛二
原作:ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』
脚本:浜田秀哉
音楽:吉川慶
演出:並木道子
プロデュース:太田 大、野田悠介
制作著作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/lesmiserables/