池松壮亮が歯で刀を受け止め、蒼井優が叫ぶ 塚本晋也監督最新作『斬、』本予告公開

 11月24日公開の塚本晋也監督最新作『斬、』の本予告が公開された。

 戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て塚本監督が挑む本作は、塚本が監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナル作品。開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期を舞台に、時代の波に翻弄される1人の浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る。

 池松壮亮が、文武両道で才気あふれる浪人を演じ、浪人の隣人である農家の娘役を蒼井優が務める。2人は共に本作で初めて塚本作品への参加を果たす。第75回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にアジアで唯一選出され、その後トロント国際映画祭、釜山国際映画祭など名だたる映画祭で上映された。

 公開された予告編では、蒼井演じる農家の娘ゆうが、池松演じる浪人の杢之進に不安な気持ちを「死ぬんですか」という言葉で投げつけ、杢之進が「死にません」とまっすぐに答える台詞が印象的な内容に。無頼者たちが村に流れ着き状況が一変する中で、人を斬ることに疑問を抱く杢之進の心の葛藤が映し出され、ゆうの「もうやめてください」という叫び声が響きわたる。

『斬、』本予告

■公開情報
『斬、』
11月24日(土)よりユーロスペースほか全国公開
監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
製作:海獣シアター
配給:新日本映画社
2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー
(c)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
公式サイト:zan-movie.com

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