「すべての子どもが大人になれますように」 『グッド・ドクター』で繋がれた命と山崎賢人の想い
伊代(松風理咲)に汐里(松井愛莉)の小腸を移植することで、2人で幸せを分け合う方法を選んだ姉妹。しかし、伊代の容態が悪化し、肝臓と小腸の同時移植が必要に。同じタイミングで、ERには川で溺れた少女、吉本美咲(古川凛)が心肺停止状態で運び込まれてきた。
小児外科の患者である子どもたちと、その家族と医者たちの姿が描かれてきた『グッド・ドクター』(フジテレビ系)。最終話では、2人の患者のエピソードにスポットが当てられた。夏美(上野樹里)は、担当する両親に、美咲の脳死を伝える。心臓が動いているのに、娘が死んだという事実を受け入れられない母親・景子(村川絵梨)。彼女は「美咲まだ生きてるんです!」と、過去に同じような子を持つ家族たちが最期の時間をどう過ごしたかをまとめた、夏美手作りの資料をくしゃくしゃにする。また、肝臓も移植する必要があることを告げられた伊代は、誰かが亡くなるのを待ち、ドナー提供を受けることに対して、「その人にだって大切な家族がいるよね?」と素直に受け入れられずにいた。
湊(山崎賢人)は、美咲の両親に「美咲ちゃんは、きっとお父さんとお母さんと悲しい時間を一緒に過ごすよりも楽しい時間を一緒に過ごしたいです」と話し、美咲にお花の絵を贈る。伊代には、ドナーとなる子どもたちを大人にしてあげることができないことへの悲しみを伝えながら、「でも、伊代ちゃんの中で新しい命として生き続けることができます。伊代ちゃんと一緒に大人になることができます」「伊代ちゃんだからできることです」と励ました。