ミュージシャンがドラマ・映画で大活躍! 星野源と峯田和伸は一線を画す存在に

 現在放送中の2018年7月クールの連続ドラマや、今後公開を控えている映画作品の出演者に目を落とすと、役者として出演しているミュージシャンが大勢いることが分かる。

 ドラマで言うと、日曜劇場『この世界の片隅に』(TBS系)で描かれる現代パートに登場している古舘佑太郎(2)をはじめ、『高嶺の花』(日本テレビ系)で石原さとみの相手役を務めている峯田和伸(銀杏BOYZ)、木曜劇場『グッド・ドクター』(フジテレビ系)の浜野謙太(在日ファンク)、深夜ドラマ『恋のツキ』(テレビ東京系)には渡辺大知(黒猫チェルシー)と川谷絵音(indigo la End/ゲスの極み乙女。)が出演。また、山田孝之と菅田将暉がW主演を務める『dele』(テレビ朝日系)には、これまでゲスト出演者として、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、野田洋次郎(RADWIMPS)、般若、Mummy-D(RHYMESTER)、渡辺大知とミュージシャンが集結した。

『dele』より野田洋次郎 (c)テレビ朝日

 役者としても活動をしているミュージシャンが多い現状について、古豪のライター麦倉正樹氏は音楽業界歴20年超の経験をもとにこう語る。

「ミュージシャンが役者として演技をすることは、何もここ最近始まった話ではなく、役者が歌手デビューすることと同じく、以前からよく見られることです。ただ、いわゆる“話題性”がメインだった過去に比べて、最近の起用は、純粋に“演者として魅力的だから”という要素があるように思います。その理由として、ミュージシャンはライブなどで客前に立つことが多く、常日頃から“見られる”ことに慣れている、さらにボーカルの場合は、曲の主人公になり切って歌うことも多いため、良い意味で“演じる”ことに慣れていることが挙げられます。普段からステージ上でファンを魅了し続けている彼/彼女らの表現力が、他の役者とは違う“個性”として、うまく芝居に活かされているのではないでしょうか」

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