壁の絵を切り出しオークションにかけた男の言い分が明らかに 『バンクシーを盗んだ男』本編動画

壁の絵を切り出しオークションにかけた男の言い分が明らかに 『バンクシーを盗んだ男』本編動画

 現在公開中のドキュメンタリー映画『バンクシーを盗んだ男』の本編動画が公開された。

 バンクシーは、正体不明のカリスマグラフィティアーティスト。紛争地区に指定されているパレスチナ・ヨルダン西岸地区にあるベツレヘムにはパレスチナとイスラエルを分断する巨大な壁が存在し、バンクシーはそのパレスチナ側の壁の一部に「ロバと兵士」の絵を描いた。しかし、この絵がパレスチナで反感を呼び、怒ったタクシー運転手のワリドが壁面を切り取ってオークションへかけてしまうことに。本作では、数千万円から1億円という超高額で取引される彼のアートが、紛争地区をはじめ世界の人々にどのような影響をもたらすのかについて追っていく。ナレーションはロック界の生ける伝説イギ―・ポップが務める。

『バンクシーを盗んだ男』ワリドとボスの主張

 今回公開された動画では、ワリドとそのボス、マイケル・カナワティがバンクシーの絵を切り出した理由を語っている。「ロバと兵士」の絵を見た地元の人たちが「俺たちはロバではなく人間だ」と憤慨したという。ワリドは「(バンクシーは)ロンドンから来たアホ野郎だ。多くの人がこの絵を破壊したがった。でも俺たちが切断した」「バンクシーはこの話を聞いて腹を立てた。でも彼がここに来て描いた絵を俺たちがどうしようと彼には何も言う権利もない」などと語っている。

 さらに動画では、実際に絵を壁から切り出している様子も捉えられている。現在のこの絵の持ち主であり、絵を盗んだ張本人マイケル・カナワティのインタビュー音声も収録されており、「あの絵は好きじゃなかったね。彼は私たちをロバ扱いしたんだ。ネットオークションに“欲しい方に売ります”と出品した」と言うと、すぐに電話を切ってしまう。また、壁に描かれたアートを撮ったカメラマン、ウィリアム・バリーは「アラブ圏では人を“ロバ”と呼ぶのはひどい侮辱だ。だからパレスチナ人たちは侮辱されたと誤解したんだ」と解説。バンクシーの絵を通じて、人々の様々な思考が刺激されたことがわかる動画となっている。

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■公開情報
『バンクシーを盗んだ男』
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開中
監督:マルコ・プロゼルピオ
ナレーション:イギ―・ポップ
配給:シンカ
(c)MARCO PROSERPIO 2017
公式サイト:banksy-movie.jp

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