新井浩文がシュールな棋士に 松田龍平主演『泣き虫しょったんの奇跡』キャラクター写真公開
松田龍平主演映画『泣き虫しょったんの奇跡』より、新井浩文演じる清又勝のキャラクター写真が公開された。
本作は、異色の棋士・瀬川晶司五段による同名自伝小説を、『青い春』『ナイン・ソウルズ』の豊田利晃監督が映画化したもの。幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇格できないものは退会」という新進棋士奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い、社会の荒波に放り出されてしまう。一度は夢破れた“しょったん”が、周囲に支えられながら再び夢を実現させるためにひたむきに挑戦していくさまを描く。松田が『青い春』以来16年ぶりに豊田作品で単独主演を務める。
豊田作品への出演は『蘇りの血』以来10年ぶり、公私ともに交流のある松田と揃って出演するのは、ともに主演を務めた『青い春』以来となる新井が本作で演じるのは、晶司らとともにプロ棋士を目指す奨励会員の1人、清又勝というキャラクターだ。公開となった写真には、七三分けでいかにも昭和らしい大きな眼鏡をかけ、こちらをジロリと見つめる姿が写し出されている。
そんな個性的すぎる役どころを裏付けるかのように、清又は劇中でも“奇妙な動き”を多々披露。新井は、撮影時に豊田監督から「扇子をペシペシやって」と演出されたという。晶司との対局シーンの中でも、盤上を必死の形相でジッと見つめ、クネクネさせる体に扇子をリズミカルに打ちつけたり、時には晶司の背後にまわって盤上をのぞき込むなど、“うっとうしい”仕草のオンパレード。空気を読まずに終始クセの強い動きを見せつける清又だが、本人はいたって真剣な表情を浮かべており、そのギャップにクスリと笑えるシーンに仕上がっているようだ。
なお、晶司と清又の試合をはじめとする対局シーンの撮影では、瀬川五段の協力を仰ぎ、入念な将棋指導が施されたという。瀬川五段が「最初とは段違いに上手くなった」とその将棋の腕前に称賛を送るのは、瀬川役を務めた松田。その様子を傍で見届けていた新井も「その昔、香車が歩を飛び越えて指していた松田さんが、めちゃくちゃ強くなっていてびっくりしました」と、付き合いの長さを思わせる独特の表現で松田の成長ぶりを語っている。
■公開情報
『泣き虫しょったんの奇跡』
今秋全国ロードショー
監督:豊田利晃
脚本:瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫刊)
音楽:照井利幸
出演:松田龍平、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、美保純、イッセー尾形、小林薫、國村隼
配給:東京テアトル
製作幹事:WOWOW/VAP
制作:ホリプロ/エフ・プロジェクト
(c)2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 (c)瀬川晶司/講談社
公式サイト:http://shottan-movie.jp/