ささいな口論が国を揺るがす法廷闘争へ 『判決、ふたつの希望』予告編&ポスター

 第90回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『判決、ふたつの希望』より、ポスタービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、カンヌ国際映画祭上映作『西ベイルート』で監督デビューを飾ったジアド・ドゥエイリ監督の最新作で、人種も宗教も異なる2人の男性の間に起きた口論が、国家を揺るがす騒乱にまで発展する模様を描く。公開に合わせ、8月上旬に来日するドゥエイリ監督は、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』などの作品に、アシスタント・カメラマンとして参加した経歴を持つ。

 今回公開されたビジュアルには、本作の主人公である自動車修理工場を営むトニーと住宅補修の現場で働くヤーセルが、法廷で互いを見合う姿が。2人の間には、「ただ、謝罪だけが欲しかった。」という言葉が添えられている。

『判決、ふたつの希望』予告編

 あわせて公開された日本版予告は、事の発端となるトニーとヤーセルのささいな口論がみるみるうちに国を揺るがす裁判劇に発展していくさまが切り取られている。最後は、「未来のことを考えたら、いま、やるべきことはわかっている。でも、過去がそれを許さない。この人類普遍の問題に心を痛める人々に、この映画は希望をもたらすか。」と、憲法学者の木村草太氏のコメントで締めくくられる。

■公開情報
『判決、ふたつの希望』
8月31日(金)より全国順次公開
監督・脚本:ジアド・ドゥエイリ
脚本:ジョエル・トゥーマ
出演:アデル・カラム、カメル・エル=バシャ
配給:ロングライド
2017年/レバノン・フランス/アラビア語/113分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/英題:The Insult/日本語字幕:寺尾次郎/字幕監修:佐野光子
(c)2017 TESSALIT PRODUCTIONS-ROUGE INTERNATIONAL-EZEKIEL FILMS-SCOPE PICTURES-DOURI FILMS
PHOTO (c)TESSALIT PRODUCTIONS-ROUGE INTERNATIONAL
公式サイト:http://longride.jp/insult/

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