二宮和也&内野聖陽が衝突 『ブラックペアン』第4話が提示したスナイプへの答え
渡海(二宮和也)の機転によって“スナイプ手術”を2例同時に成功させたことで、スナイプ手術推進へと舵を切った東城大学付属病院。5月13日に放送されたTBS系列日曜劇場『ブラックペアン』第4話は、これまで描かれてきた“スナイプ”という最新技術に、ひとつのアンサーを提示するエピソードとなったようだ。
今回の患者は7歳の少女・小春。高階(小泉孝太郎)が強い思い入れを抱くその少女の存在は、高階がスナイプという技術を持ち込んだきっかけであったと語られるほどだ。しかし小春の手術には大きな問題が生じており、彼女は血液が固まりにくい症状で出血を伴う佐伯式は不可能。それだけでなくスナイプ手術であっても成功率5%という高い難易度の手術となる。
さらに問題は重なり、佐伯(内野聖陽)から執刀を指名された渡海が佐伯式でなければ引き受けないと言い出し、佐伯と衝突。手術に関わることを禁止されてしまうのだ。それによって執刀することとなった高階は、例によってシミュレーションを重ねていくのだが、一向に成功の糸口が見えてこない。そんな高階に佐伯が言い放つ「医療とはシミュレーション通りにいかないものだよ」の言葉に、改めて医者の腕の重要性を痛感させられるのだ。
何としても小春を助けたいと願う高階は、敵対しつづけてきた渡海に頭を下げることに。佐伯からの命令に従い拒否する渡海は、いつも通りの冷たい言い草で突き放すのだが、そこで彼は高階が思い浮かばなかった手術の方法を提案する。先週も指摘した通り(参考:『ブラックペアン』二宮和也&小泉孝太郎、対立の行方 “患者を救う”テーマが鍵?)、「患者を助ける」という目的が共通しているこの2人の関係は、やはり徐々に解けてきているようだ。
その方法とは、従来の心臓外科手術で頻繁に用いられてきたカテーテルを使用した手術。しかし太ももの血管からカテーテルを使って到達できるのは右心房で、スナイプ手術を行う僧帽弁があるのは左心房。ところが小春の心臓には、このふたつの間にある中核の部分にわずかな欠損があったのだ。そこに目をつけた渡海は、カテーテルの先にスナイプの先端部を繋げこの欠損部を通過するという方法を思い浮かぶのだ。はじめに高階が模索をつづけた、スナイプの直径ギリギリの幅に切開して行うのと同じぐらい難易度の高い手術にも思えるが、そこは渡海の技量の賜物というわけだ。