第75回ゴールデングローブ賞ノミネーション発表! 最多は『シェイプ・オブ・ウォーター』&『ビッグ・リトル・ライズ』

第75回ゴールデングローブ賞ノミネーション

 第75回ゴールデングローブ賞のノミネーションが12月11日(現地時間)にロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで発表され、映画部門では『シェイプ・オブ・ウォーター』が、テレビ部門では『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』が最多ノミネートを獲得した。


 毎年1月に行われるゴールデングローブ賞は、ハリウッド外国人映画記者協会がその年の優れた映画やドラマを選出するという賞。アカデミー賞の前哨戦として注目度が高く、前回は『ムーンライト』が作品賞(ドラマ)に、『ラ・ラ・ランド』が作品賞(ミュージカル/コメディ)に選ばれた。

 今回映画部門で最多7ノミネートとなった『シェイプ・オブ・ウォーター』は、ギレルモ・デル・トロが監督を務めた、人間と半魚人のラブストーリー。次いで、スティーヴン・スピルバーグ監督がメリル・ストリープとトム・ハンクスをキャストに迎えた『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』と、トロント国際映画祭にて観客賞を受賞した『スリー・ビルボード』が6ノミネートを獲得した。

 前回『ラ・ラ・ランド』で女優賞(ミュージカル/コメディ)を受賞したエマ・ストーンは、伝説の女子テニス選手を演じた『Battle of the Sexes(原題)』で今回もノミネート。2年連続の受賞が期待される。

 また、テレビ部門では『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』が最多6ノミネートを獲得。今年9月に、テレビ界のアカデミー賞との異名を持つエミー賞で作品賞を含む5部門を受賞したHuluドラマ『The Handmaid's Tale(原題)』は、3ノミネートとなった。

 今回の女優賞(リミテッドシリーズ/テレビ映画)と男優賞(リミテッドシリーズ/テレビ映画)には、ニコール・キッドマンや、ロバート・デ・ニーロ、ユアン・マクレガーなど数々の銀幕スターたちが名を連ねており、映画とドラマの境界線が薄まっていることが改めて感じられる。

 授賞式は来年1月7日(現地時間)に、ビバリー・ヒルトン・ホテルで開催。司会は、人気深夜番組のホストでもあるセス・マイヤーズが務める。

以下、全ノミネーションリスト。

映画部門

作品賞(ドラマ)

『ダンケルク』
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スリー・ビルボード』
『コール・ミー・バイ・ユア・ネイム(原題)』

作品賞(ミュージカル/コメディ)

『ザ・ディザスター・アーティスト(原題)』
『ゲット・アウト』
『グレイテスト・ショーマン』
『アイ、トーニャ(原題)』
『レディ・バード(原題)』

女優賞(ドラマ)

ジェシカ・チャステイン 『モリーズ・ゲーム(原題)』
サリー・ホーキンス 『シェイプ・オブ・ウォーター』
フランシス・マクドーマンド 『スリー・ビルボード』
メリル・ストリープ 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
ミシェル・ウィリアムズ 『All the Money in the World(原題)』

男優賞(ドラマ)

ティモテ・シャラメ 『コール・ミー・バイ・ユア・ネイム(原題)』
ダニエル・デイ=ルイス 『ファントム・スレッド(原題)』
トム・ハンクス 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
ゲイリー・オールドマン 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
デンゼル・ワシントン 『Roman J. Israel, Esq.(原題)』

女優賞(ミュージカル/コメディ)

ジュディ・デンチ 『Victoria & Abdul(原題)』
ヘレン・ミレン 『ロング,ロングバケーション』
マーゴット・ロビー 『アイ、トーニャ(原題)』
シアーシャ・ローナン 『レディ・バード(原題)』
エマ・ストーン 『Battle of the Sexes(原題)』

男優賞(ミュージカル/コメディ)

スティーヴ・カレル 『Battle of the Sexes(原題)』
アンセル・エルゴート 『ベイビー・ドライバー』
ジェームズ・フランコ 『ザ・ディザスター・アーティスト(原題)』
ヒュー・ジャックマン 『グレイテスト・ショーマン』
ダニエル・カルーヤ 『ゲット・アウト』

助演女優賞

ホン・チャウ 『ダウンサイズ』
アリソン・ジャネイ 『アイ、トーニャ(原題)』
ローリー・メトカーフ 『レディ・バード(原題)』
オクタヴィア・スペンサー 『シェイプ・オブ・ウォーター』
メアリー・J・ブライジ 『マッドバウンド 哀しき友情』

助演男優賞

ウィレム・デフォー 『ザ・フロリダ・プロジェクト(原題)』
アーミー・ハマー 『コール・ミー・バイ・ユア・ネイム(原題)』
リチャード・ジェンキンス 『シェイプ・オブ・ウォーター』
クリストファー・プラマー 『All the Money in the World(原題)』
サム・ロックウェル 『スリー・ビルボード』

監督賞

ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
マーティン・マクドナー 『スリー・ビルボード』
クリストファー・ノーラン 『ダンケルク』
リドリー・スコット 『All the Money in the World(原題)』
スティーヴン・スピルバーグ 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

脚本賞

ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー 『シェイプ・オブ・ウォーター』
グレタ・ガーウィグ 『レディ・バード(原題)』
リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
マーティン・マクドナー 『スリー・ビルボード』
アーロン・ソーキン 『モリーズ・ゲーム(原題)』

作品賞(アニメ)

『The Breadwinner(原題)』
『リメンバー・ミー』
『Ferdinand(原題)』
『ゴッホ 最期の手紙』
『ボス・ベイビー』

作品賞(外国作品)

『ナチュラルウーマン』
『最初に父が殺された』
『女は二度決断する』
『ラヴレス(原題)』
『The Square(原題)』

音楽賞

カーター・バーウェル 『スリー・ビルボード』
アレクサンドル・デスプラ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
ジョニー・グリーンウッド 『ファントム・スレッド(原題)』
ジョン・ウィリアムズ 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
ハンス・ジマー 『ダンケルク』

歌曲賞

『Home』 『Ferdinand(原題)』
『Mighty River』 『マッドバウンド 哀しき友』
『Remember Me』 『リメンバー・ミー』
『The Star』 『The Star(原題)』
『This Is Me』 『グレイテスト・ショーマン』

テレビ部門

作品賞(ドラマ)

『ゲーム・オブ・スローンズ』
『The Handmaid's Tale(原題)』
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』
『THIS IS US 36歳、これから』
『ザ・クラウン』

作品賞(ミュージカル/コメディー)

『Black-ish(原題)』
『マーベラス・ミセス・メイゼル』
『マスター・オブ・ゼロ』
『Smilf(原題)』
『ウィル&グレイス』

作品賞(リミテッドシリーズ/テレビ映画)

『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』
『FARGO/ファーゴ』
『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』
『The Sinner -記憶を埋める女-』
『トップ・オブ・ザ・レイク ~チャイナガール』

女優賞(リミテッドシリーズ/テレビ映画)

ニコール・キッドマン 『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』
ジェシカ・ラング 『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』
スーザン・サランドン 『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』
リース・ウィザースプーン 『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』
ジェシカ・ビール 『The Sinner -記憶を埋める女-』

男優賞(リミテッドシリーズ/テレビ映画) 

ロバート・デ・ニーロ 『嘘の天才 ~史上最大の金融詐欺~』
ジュード・ロウ 『ピウス13世 美しき異端児』
カイル・マクラクラン 『ツイン・ピークス The Return』
ユアン・マクレガー 『FARGO/ファーゴ』
ジェフリー・ラッシュ 『ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン』

女優賞(ドラマ)

カトリーナ・バルフ 『アウトランダー』
クレア・フォイ 『ザ・クラウン』
マギー・ギレンホール 『The Deuce(原題)』
キャサリン・ラングフォード 『13の理由』
エリザベス・モス 『The Handmaid's Tale(原題)』

男優賞(ドラマ)

ジェイソン・ベイトマン 『オザークへようこそ』
スターリング・K・ブラウン 『THIS IS US 36歳、これから』
フレディ・ハイモア 『The Good Doctor(原題)』
ボブ・オデンカーク 『ベター・コール・ソウル』
リーヴ・シュレイバー 『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』

女優賞(ミュージカル/コメディー)

パメラ・アドロン 『Better Things(原題)』
アリソン・ブリー 『GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』
レイチェル・ブロズナハン 『マーベラス・ミセス・メイゼル』
イッサ・レイ 『インセキュア』
フランキー・ショウ 『Smilf(原題)』

男優賞(ミュージカル/コメディー)

アジズ・アンサリ 『マスター・オブ・ゼロ』
ケヴィン・ベーコン 『アイ・ラブ・ディック』
ウィリアム・H・メイシー 『シェイムレス 俺たちに恥はない』
エリック・マコーマック 『ウィル&グレイス』
アンソニー・アンダーソン 『Black-ish(原題)』

助演女優賞(テレビシリーズ/リミテッドシリーズ/テレビ映画)

ローラ・ダーン 『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』
アン・ダウド 『The Handmaid's Tale(原題)』
クリッシー・メッツ 『THIS IS US 36歳、これから』
ミシェル・ファイファー 『嘘の天才 ~史上最大の金融詐欺~』
シェイリーン・ウッドリー 『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』

助演男優賞(テレビシリーズ/リミテッドシリーズ/テレビ映画)

デヴィッド・ハーバー 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』
アルフレッド・モリナ 『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』
クリスチャン・スレイター 『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』
アレキサンダー・スカルスガルド 『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』
デヴィッド・シューリス 『FARGO/ファーゴ』

■公開情報
『シェイプ・オブ・ウォーター』
2018年3月1日(木)全国ロードショー
監督・脚本・プロデューサー:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スツールバーグ、オクタヴィア・スペンサー
原題:The Shape of Water
配給:20世紀フォックス映画
(c)2017 Twentieth Century Fox

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