萬田久子、風吹ジュン、TOWA TEIら、『ル・コルビュジエとアイリーン』に絶賛コメント
10月14日に公開される『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』に、著名人がコメントを寄せた。
本作は、近代建築の巨匠ル・コルビュジエと、彼が生涯で唯一才能を羨んだと言われる女性建築家アイリーン・グレイの間に隠された波乱万丈のストーリーをテーマにした人間ドラマ。アイリーンが手がけながらも、長らくル・コルビュジエの作とされてきた、南仏の海辺に立つ、建築史上に残る傑作“E.1027”の謎を描く。『マン・オン・ザ・トレイン』のメアリー・マクガキアンが監督を務めた。
コメントを寄せたのは、女優の萬田久子や放送作家・脚本家の小山薫堂、音楽家のTOWA TEIをはじめ、建築、美術、ファッションなど各界のクリエイターたち。なお、本日10月6日は、ル・コルビジェの130回目の誕生日でもある。
著名人コメント一覧
萬田久子(女優)
自由という名の「雁字搦め(がんじがらめ)」。でも、その「窮屈」は愛する空間。すばらしい才能のせめぎ合い! 心と目の刺激と保養に…。
小山薫堂(放送作家・脚本家)
天才建築家の最も人間臭い部分を知ることができて、僕はますますコルビュジエファンになりました。
長谷川逸子(建築家)
アイリーン・グレイとル・コルビュジエのような、創造をめぐる葛藤にも結びついた女と男の愛憎は歴史の中にいくつも埋もれているのだろう。アイリーンの、孤独でありながら、女性として上品な生き様は優しく美しいと感動した。
渡辺篤史(俳優)
近代建築史の、最も重要な時期の、生々しい人々の葛藤、営み。住宅は「住む為の機械」なのか、それとも「営みを包む殻」なのか?いずれにしても、孤独を質に入れ、自由を獲得する。芸術家達。
風吹ジュン(女優)
私も海辺のヴィラをコルビュジエ作品と思い込んでいた1人。名誉を取りもどしたアイリーンの鋭く純粋な才能と魅力を知らしめる本作品は嬉しい収穫でした。興味深い作品!
TOWA TEI(音楽家)
モダン家具やその最高のロケーション。アイリーンさんのイイ女っぷり等、相当ビューティフルな時間でした。とても音楽的でもありました。
北村道子(スタイリスト・衣裳デザイナー)
アイリーン・グレイは、常に時代を牽引するシャネル(の精神性)と表裏一体だ。男性の世界で遊びから学び、女性だからこそできた建築デザインは、今も最先端を突っ走っている。
伊東豊雄(建築家)
建築は何のために、そして誰のためにつくられるのか。思想? それとも愛? コルとアイリーンの愛憎の確執をめぐるドラマがこの問いに応えてくれる。
小池一子(クリエイティブ・ディレクター・十和田市現代美術館館長)
アイリーンがいて、このシナリオが生まれた。もの創りの現場のさまざまなドラマが静かにこちらに沁みてくる。
西沢立衛(建築家)
女性的な繊細さと官能性、優しさに溢れた映画だ。モダニズム時代における芸術家の青春を穏やかに追憶でき、魅力的に感じた。
南條史生(森美術館館長)
かつてキュレーションしたル・コルビュジエ展の折、詳細が不明で触れなかった部分が、赤裸々に描かれている。これは建築とアートの秘話だ。最後まで優雅で気品のあるアイリーンの姿に、ヨーロッパが行き着いた生き方の美学を見ることになるだろう。
菊池武夫(ファッションデザイナー)
知られざる追憶の物語、果たして真実が描かれているかは映画から推し量ることはできないが、アイリーンの生き方に賛同する女性には理解が出来る。もし真実であれば、コルビュジエの創造のもとにアイリーンが存在したことは衝撃的である。
■公開情報
『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』
10月14日(土)Bunkamuraル・シネマほか、全国順次公開
監督・脚本:メアリー・マクガキアン
音楽:ブライアン・バーン
撮影:ステファン・フォン・ビョルン
美術:エマ・プッチ
出演:オーラ・ブラディ、ヴァンサン・ペレーズ、ドミニク・ピノン、アラニス・モリセット
配給:トランスフォーマー
提供:トランスフォーマー+シネマライズ
後援:アイルランド大使館、ベルギー大使館、スイス大使館
協力:国立西洋美術館、hhstyle
2015年/ベルギー・アイルランド/英語/108分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:THE PRICE OF DESIRE
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