武井咲、なぜジャニーズ俳優のヒロイン役に? 『貴族探偵』相葉雅紀との絶妙な距離感

 嵐の相葉雅紀主演ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)が、5月22日の放送で6話目に突入した。同作は、“主人公が推理をせずに謎を解く”ミステリードラマ。これまでは1話完結のストーリーであったが、初めて5話、6話と2週に渡っての物語が描かれた。

 『貴族探偵』は、貴族であること以外に一切謎に包まれた貴族探偵(相葉雅紀)が、自ら推理することなく、彼に仕える執事たちの調査を元に事件を解決に導く異色の推理ドラマ。貴族探偵(相葉雅紀)と高徳愛香(武井咲)が立会人となった桜川家、婿選びの儀式で、凄惨な連続殺人が起きる。高徳、そして貴族探偵が事件の真相を突き止めると見えてきたのは、桜川家当主、鷹亮(竜雷太)の孫娘、弥生(北香那)と、かつて彼女を救い恋焦がれてきた桜川家の使用人、愛知川友也(白洲迅)との恋だった。

 この身分違いの恋は、ストーリーを重ねるごとに貴族探偵の正体に迫っていく高徳との関係とも似ている。女性に対して常に紳士的である貴族探偵だが、高徳にだけは見下した態度をとる。第4話では、貴族探偵が高徳の頬を優しく触り、頬を赤らめるといった描写もあり、ふたりの微妙な関係性が見てとれた。これまでの武井の経歴を振り返ると、相葉だけではなく、他の多くのジャニーズ事務所所属のタレントとの共演が思い起こされる。

 記憶に新しいのは、昨年夏に滝沢秀明と共演した武井の主演作『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)だろう。ティファニー社の副社長・三好海里(滝沢秀明)と、部下の栗原未亜(武井咲)とのドラマティックなストーリー展開が好評を博した。2016年には、『フラジャイル』(フジテレビ系)にて長瀬智也とも共演。天才病理医、岸京一郎(長瀬智也)と新人病理医である宮崎智尋(武井咲)の師弟関係が描かれた。目立った恋模様は展開されなかったものの、岸の忠実な右腕として強い正義感溢れる演技を見せていた。

 ほかにも、映画では『テラフォーマーズ』にて山下智久、『クローバー』で大倉忠義と共演。特に『クローバー』では、初恋を忘れられない恋愛音痴なOL鈴木沙耶(武井咲)、ドSのエリート上司の柘植暁(大倉忠義)との激しい恋愛模様が描かれ、大倉とのラブシーンは大きな話題になった。これまで武井は、自身とは年の離れた彼らとも自然な距離感で違和感なく演じている。『せいせいするほど、愛してる』の放送時期には、滝沢がロケ中に武井から声をかけてくれたと自身のラジオで度々明かしていた。数々の大物アイドルのヒロイン役というだけでも、きっとどの撮影現場でも大きなプレッシャーを感じてきたはず。武井は相手をリラックスさせる気遣いや、主役の演技をさらに生かす振る舞いができる女優なのだろう。

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