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『アナ雪』はフェミニズム映画のスタンダードに? 映画の新たな評価軸“F-rating”の意義と課題

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 IMDbのCEOコル・ニーダムはBBCに、「“F-rating”はスクリーン上やカメラの後ろで働く女性にスポットを当てる素晴らしい方法」と自信たっぷりに語っているが、現時点では、2億5千万人を超える月間ユーザーに“F-rating”を伝えられているとは言い難いかもしれない。IMDbは一般の映画・ドラマファンのみならず、映画業界の人間も頻繁に使用しているため、“F-rating”の魅力をうまく伝えられれば映画業界の女性たちが願う「男女平等」につなげられるはずだ。

 実は“F-rating”にはIMDbでの検索方法のほかに、もう1つの問題が存在する。英語圏で“F”というアルファベットは、テストでの“Fail”(不合格)や“Failure”(失敗作)、はたまた筆者が勘違いした下品なあの言葉など、あまり良い意味で使われないイメージが強い。すでにイギリスの40の映画館や様々な映画祭で採用され始めているという“F-RATED”のマーク(映倫のPG12のような形状のマーク)が、まさにパッと見が“ダメ出しを受けた作品”のように見えてしまい、一部不評の声が上がっている。

 タルクィーニによると、昨年の興収トップ250作品で女性監督の割合は3.6%、脚本家は4.4%、プロデューサーは10.4%だという。確かに数字で見れば“女性の権利向上”を声高に叫ぶべき必要性に疑う余地はない。彼女たちの思いが反映されている“F-rating”。その存在意義を効率的に印象良く伝えていくために、まずはIMDbでの検索方法の改善とマークのデザインの再検討に期待したい。

■賀来比呂美
ライター/編集者。大学で映画学を専攻。海外セレブ情報誌の編集者を経て、現在、「シネマカフェ」、「Petomorrow」などで執筆。好きな監督はウェス・アンダーソン、好きなものは映画、海外ドラマ、お酒、犬猫。

      

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