トッド・ソロンズ監督、過去作の主人公ドーンを新作に再登場させた理由語る
2017年1月14日に公開される映画『トッド・ソロンズの子犬物語』より、メガホンを取ったトッド・ソロンズ監督のコメントが公開された。
本作は、『ハピネス』『ストーリーテリング』などで知られるソロンズ監督が手がけたブラックコメディ。アメリカをさまよう1匹のダックスフントと、その飼主となる冴えない人々の姿を描く。キャストには、『バットマン リターンズ』のダニー・デヴィート、『アリスの恋』のエレン・バースティン、『ビフォア・ミッドナイト』のジュリー・デルピー、『フランシス・ハ』のグレタ・ガーウィグ、『17歳の処方箋』のキーラン・カルキンらが名を連ねる。
ソロンズ監督のデビュー作『ウェルカム・ドールハウス』では、家庭や学校で毎日虐げられる主人公のドーン・ウィーナーが、いじめっ子のひとりであるブランドンと距離を縮めながら、ファーストキスを経験する模様が描かれており、ドーンの名字をもじった“WINNER-DOG”という、『トッド・ソロンズの子犬物語』の原題でもある落書きが残されている。そして、『トッド・ソロンズの子犬物語』では、大人になったドーンとブランドンが再登場。勤務先の動物病院から子犬を引き取ったドーンは、エサを買いに立ち寄った食料雑貨店で、麻薬常習犯になっていたブランドンと偶然再会し、子犬をきっかけに近づいていくという設定だ。
ドーンは、2004年製作のソロンズ監督4作目『おわらない物語 アビバの場合』の冒頭で、自殺を図った設定で葬儀のシーンが描かれている。一度死んだはずのドーンが大人になって再登場した理由について、ソロンズ監督は「12年前の『おわらない物語 アビバの場合』で彼女を殺してしまい、もっと希望の持てる、むしろロマンチックな人生を歩むチャンスを与えたかったんだ。だから今回が絶好の機会だと思ったのさ。選んだ犬種もピッタリだった」と、ダックスフントを意味する本作の原題“Wiener-Dog”に絡めたコメントを残している。
■公開情報
『トッド・ソロンズの子犬物語』
2017年1月14日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:トッド・ソロンズ
出演:ダニー・デヴィート、エレン・バースティン、ジュリー・デルピー、グレタ・ガーウィグ、キーラン・カルキンほか
配給:ファントム・フィルム
2015/アメリカ/アメリカン・ビスタ/88分/原題:Wiener-Dog
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公式サイト:http://koinu-story.jp/