ラッパーが役者として重宝される理由は? YOUNGDAIS、ANARCHYらの活躍に見る魅力

OMSB

 映画『ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS』で“ダーティ・イエロー・ボーイズ(留学生犯罪者集団)”のメンバー・ホセ役を務めるOMSBも、今後、役者として注目したい人材だ。アメリカ人と日本人のハーフならではの風貌は、今作のような役柄を演じるのに適しているのはもちろんのこと、そのかすれた声と柔らかな口調が独特の親しみやすさを感じさせ、映画に味わいをもたらしている。いわゆる三枚目として重宝されること請け合いだ。『ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS』では、一見すると強面ながら、誰からも好かれる青年を演じている。まさにOMSBそのままのキャラクターで、ほかの役者では代替できないだろう。

 ちなみに海外では、ラッパーが俳優業を行うことは珍しくない。『ワイルドスピード』シリーズのリュダクリス、『グランドイリュージョン』のコモン、元N.W.Aメンバーのアイス・キューブ、50セントなど、名前を挙げたらいとまがないほどで、あの世界的ハリウッドスター、ウィル・スミスもかつてラッパーとして活動していた。ラッパーは、音楽性が大事なのはもちろんだが、それと同じくらいキャラクターが重視される。その人間がいうからこそ、ライムに説得力が宿るのが、大きな特徴のひとつなのだ。そしてその特徴は、そのまま役者業にも活かすことができるのだろう。

 近年の日本映画においては、YOUNGDAISが出演する『日本で一番悪い奴ら』のようなバイオレンス作品が流行のひとつとなっている。どこかアウトローな雰囲気を自然にまとうことができるラッパーたちから、次なるスター俳優が生まれる可能性もありそうだ。

(文=泉夏音)

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