アーロとスポットが大自然を駆け抜ける 『アーロと少年』描写が美しい本編映像公開
現在公開中のディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』より、アーロとスポットの友情を描いた本編映像が公開された。
本作は、弱虫で怖がりな恐竜アーロと怖いもの知らずで勇敢な人間の少年スポットが、友情を通して成長していく姿を描くアニメーション作品。二人は言葉も通じず、始めのうちは正反対の性格ゆえに仲良くなれなかったが、ひとりぼっちという共通点を知るうちに固い絆で結ばれていく。
公開された本編映像には、会話が一切出てこないのに2人の心が通じ合い、特別な友情で結ばれていくシーンが収められている。アーロの上にスポットが乗り、楽しそうな表情で川沿いを走り抜け、そして二人は山に登り雲の隙間から顔を覗かせると、そこにはお互いに出会わなければ見られなかった美しい世界が広がっていたという映像だ。
本作の自然描写を担当したシャロン・キャラハンはこのシーンについて「どうしたらビジュアルの面から感動を伝えることができるのか考えたわ。それにはスポットが雲の上に上がるシーンでは、息を飲むほど美しく見える必要があったのよ」と映像に込めた想いを語った。また、本作は言葉が通じない2人という設定のため、自然の描写にアーロの気持ちを反映させたという。シャロンは「監督は天候の変わり目をアーロの転換点にしたかったの。例えば大きく渦巻く嵐の雲が出てくる時はアーロに危険が迫るようにね」と語り、台詞が少ない作品だからこそ、自然の描写をストーリーを語る重要なキャラクターとして扱ったことを明かした。
本作で描かれる自然風景の描写は、USGS(アメリカ合衆国地質調査所)のデータを使い本物の自然風景を基に制作されている。結果、再現率の高い3Dの雲は、652ショットも描かれており、これは『カールじいさんの空飛ぶ家』の30倍以上にも及ぶ。
プロデューサーのデニス・リームは「これまで行っていたマット・ペインティングに比べてずっと効率的なアプローチで雲を描けるようになったの。つまりピクサーの雲の描き方を変えたのよ。三次元的でリアルな影もついている。アニメーションなのに本当に実写のような世界観を作り出すことができたわ」と自信を覗かせた。
■公開情報
『アーロと少年』
全国公開中
監督:ピーター・ソーン
製作:デニス・リーム
製作総指揮:ジョン・ラセター
原題:The Good Dinosaur(全米公開:2015年11月25日)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/arlo