SNS炎上は世論をどう動かすのか 山口真一『炎上で世論はつくられる』刊行へ

 『炎上で世論はつくられる──民主主義を揺るがすメカニズム』(ちくま新書)が1月8日(木)に発売される。

 山口真一による『炎上で世論はつくられる──民主主義を揺るがすメカニズム』。刹那的な感情を煽る「ネット炎上」、真偽不明の「フェイク情報/陰謀論」の拡散は以前から問題視されてきたが、今や政治の世界を覆い、選挙結果を左右するまでになった。米大統領選から参院選まで、注目を集めることに最適化した、極端な主張を持つ候補者が支持を得るようになっている。既存の政治を破壊するネットの論理とメカニズムとは。そして、今後ますますスタンダードになるであろうSNSの暴力と、私たちはいかに対峙すべきか。

 近年、急激に進む政治とネットの融合を、若き第一人者が問い直す。SNSと民主主義の関係を、現実の選挙とデータの両面から描き出す、著書となっている。


目次

はじめに──SNSが選挙を動かす時代

第1章 SNSが選挙を変えた年──2024年の衝撃
1 2024年──SNSと選挙の転換点
2 2025年参院選──加速したSNSの影響
3 SNS×選挙が人々にもたらしたもの
4 「注目されたもの勝ち」の経済原理は民主主義に何をもたらすか?

第2章 炎上のメカニズム──「言葉の刃」としてのSNS
1 「言葉の刃」が人を萎縮させる
2 炎上する民主主義
3 炎上が広がるメカニズムとは?
4 誰が炎上に参加しているのか?

第3章 フェイク──民主主義を揺るがす誤情報
1 フェイク情報が選挙結果を左右する
2 実証研究が示す「人はこうして騙される」
3 生成AIによる「with フェイク 2・0 時代」の到来

第4章 規制で解決できるのか?──情報流通の社会的枠組みを問い直す
1 法的規制の光と影
2 民主主義を守るための情報社会設計とは何か?

第5章 人類総メディア時代をどう生きるか?──未来への提言
1 人類総メディア時代の生き方
2 歴史から「今」を見る
3 「表現の自由」を軸とした社会的進化

あとがきにかえて──情報社会の未来を生きる私たちへ

著者情報

山口真一(やまぐち・しんいち)
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授。1986年東京生まれ。博士(経済学・慶應義塾大学)。専門は計量経済学、社会情報学、情報経済論。NHKや日本経済新聞をはじめとして、メディアにも多数出演・掲載。KDDI Foundation Award 貢献賞をはじめ受賞多数。主な著作に『スマホを持たせる前に親子で読む本』(時事通信社)、『ソーシャルメディア解体全書』(勁草書房)、『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社新書)、『なぜ、それは儲かるのか』(草思社)、『炎上とクチコミの経済学』(朝日新聞出版)などがある。また、内閣府「AI 戦略会議」「人工知能戦略専門調査会」をはじめ、総務省、厚生労働省、文部科学省、公正取引委員会などの様々な政府有識者会議委員を務める。

■書誌情報
『炎上で世論はつくられる──民主主義を揺るがすメカニズム』
著者:山口真一
価格:990円(税込)
発売日:2026年1月8日
出版社:筑摩書房
レーベル:ちくま新書

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