現役裁判書記官のデビュー作『つぎはぐ、さんかく』が文庫化 選考員満場一致でポプラ社新人賞に輝いた傑作

 第11回ポプラ社新人賞受賞作品『つぎはぐ、さんかく』(ポプラ社)の文庫版が、2025年2月5日に発売される。

 第11回ポプラ社新人賞で、選考員の満場一致で選ばれた本書。著者の菰野江名(こものえな)は、現役の裁判書記官でありながら本作で作家デビューした。単行本刊行時は、TBSテレビ「王様のブランチ」をはじめ、毎日新聞やダ・ヴィンチWebなど多くのメディアでも紹介され、話題となった。

 物語の主人公は、小さな惣菜屋を営みながら自分たちだけで生活している3兄弟。本来一緒に過ごすことのなかった血のつながらない3人はなぜ「家族」として過ごしているのか 。傷つきながらも身を寄せ合いながら懸命に明日を紡いでいこうとする3人の姿に、温かな感動が押し寄せる作品だ。

『ライオンのおやつ』などで知られる小説家・小川糸は本書について「ページをめくるたびに、炊きたてのご飯や湯気の立つお惣菜、ひきたてのコーヒーなど、様々な香りが漂ってきて胸がいっぱいになりました。主人公のヒロが、自分の足で、手で、自らの世界を広げていく。その姿に勇気をもらい、感動しました。晴太と蒼、それぞれの温もりが最高です。」とコメントを寄せている。

【書籍情報】

タイトル:『つぎはぐ、さんかく』
著者:菰野江名
定価:836円(税込)
発売:2025年2月5日
書誌ページ>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8101511.html

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