『名探偵コナン』に『ドラゴンボール』『ダイヤモンドの功罪』も……過去作品のキャラクターが活躍する漫画が熱い

過去作品で亡くなったキャラクターも……『ダイヤモンドの功罪』園大和

 天才ゆえの苦悩を描く野球漫画『ダイヤモンドの功罪』で登場したのは、『ゴーストライト』と『ゴーストバッター』のキャラクター園大和だ。『ゴーストライト』には、主人公である綾瀬川次郎の姿も。それゆえ過去の作品と同一の世界線かと思われたが、読切作品では大和が2学年下なのに対し本作では同い年となっているため、パラレルワールドの可能性が高い。だが、大和の血豆ができるほど練習する努力家であることや、ものをはっきり言う実直な性格などのキャラクター性は受け継がれているようである。

 大和の初登場回は第2巻17話。彼は『ゴーストライト』において綾瀬川の唯一の好敵手として描かれていたが、ある日突然心臓発作でその短い生涯を終えてしまった存在。まるで宿命の出会いを感じさせる展開には、思わず胸が熱くなったファンも多いのではないだろうか。

 過去作品ではお互いを焚きつけるような関係性だったことから、『ダイヤモンドの功罪』で苦悩する綾瀬川を救えるのは大和しかいないと期待の声も。その声に応えるように、大和は綾瀬川を天才としてではなく「努力をした人」として対等に見ている。そして、初めて綾瀬川が野球の話ができるのが大和だったこともあいまって、よき理解者となっていくのではないかと思わせる内容だ。本作は「週刊ヤングジャンプ」にて絶賛連載中、物語はもちろん、彼らの先の展開が待ち遠しい。

 過去漫画のキャラクターが作品の壁を越えて活躍することは、”エモーショナルさ”を感じるとともに、なによりワクワクして仕方がない。ぜひ、注目してみてはいかがだろうか。

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