【2024.01.30 週間コミックランキング】『呪術廻戦』25巻がついに4週連続1位 2位は実写化も期待される異色のラブコメ最新巻

 今月は上位が大きく動くことなく更新され続けてきた、日販調べのコミック週間ランキング。毎週新たにランクインする作品はあったものの、上位に同じ名が連なることが多かった動向のなか、1月30日調べの最新ランキングが更新された。

1. 呪術廻戦(25)/芥見下々/集英社
2.スーパーの裏でヤニ吸うふたり(4)/地主/スクウェア・エニックス
3.異世界迷宮でハーレムを(10)/氷樹一世・蘇我捨恥ほか/KADOKAWA
4.片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~(5)/佐賀崎しげる・乍藤和樹ほか/秋田書店
5.鬼の花嫁(4)/富樫じゅん・クレハ/スターツ出版
6.金田一37歳の事件簿(15)/天樹征丸・さとうふみや/講談社
7.転生したらスライムだった件(25)/川上泰樹・伏瀬ほか/講談社
8.ありふれた職業で世界最強(13)/RoGa・白米良ほか/オーバーラップ
9.出禁のモグラ(6)/江口夏実/講談社
10.幼女戦記(29)/東條チカ・カルロ・ゼンほか/KADOKAWA

 1位は4週連続のランクインとなる芥見下々の『呪術廻戦』25巻(集英社)。月初に発売されてから数々の人気作品を抑え、1月の週間ランキングの全てを1位という人気ぶりを見せつけた。同じく日販調べ2023年コミックランキングでも、コミック発行部数世界1位の『ONE PIECE』や昨年1億部を超えた『キングダム』らを抑え1位を獲得。今や日本で一番熱い漫画といっても過言ではない。

 YouTubeやSNSなどでも本作の考察が大いに盛り上がっており、日本だけでなく海外にも多くのファンがいることが伺える。さらにはサンリオとのコラボや、登場キャラクターの伏黒恵が雑誌『anan』の表紙を飾るなど、日本は今『呪術廻戦』ブームにあるようだ。この勢いのまま次巻の発売まで1位をキープできるのか、来週のランキングが待ち遠しい。

 2位には、地主による『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』4巻(スクウェア・エニックス)がランクイン。スーパーの裏でこっそりと喫煙したことをきっかけに始まった、大人の恋愛模様が描かれた作品で、読者からは「スーパーの喫煙所につい寄ってしまうようになった」や「ほっこりする、尊い」「タバコ吸う人の気持ちが少しだけわかった」など心揺さぶられた人が多数みられた。

 昨年8月には発行部数が100万部を突破しており、今後人気が加速しているのは明白とも言える。実写ドラマや映画化もしやすい作風ゆえ、より多くの人の目に止まるのはそう遠くはないだろう。全4巻と手に取りやすいので、新たなラブストーリーを求めている方におすすめの作品だ。

 続いて、バレンタインムードが高まるゆえか、冨樫じゅん、クレハによる『鬼の花嫁』4巻(スターツ出版)が5位にランクイン。本作は、昨年「コミックシーモア 電子コミック大賞2023」を受賞し、シリーズ累計250万部を突破した話題沸騰中の恋愛マンガだ。人間とあやかしが共存する世界の中で、平凡な女子高生があやかしの頂点に立つ鬼の花嫁になる。愛を受けずに育ったヒロインと、包容力のあるイケメンな夫のやりとりについ口元が緩む。

 飛んで9位は江口夏実による『出禁のモグラ』6巻(講談社)。本作は『鬼灯の冷徹』を描いた江口氏の最新刊であり、独自の世界観を存分に楽しめるアクションあり、秀逸なお笑いありの作品となっている。各キャラも存分に味を出しているので、今後の成長に期待が高まる。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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