なぜ尾田栄一郎は驚いた?『ONE PIECE』2024年に確定? 麦わらの一味に今後加入する“最後の仲間”を考察

※本稿は『ONE PIECE』原作最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

 『ONE PIECE』の最終章突入が発表されてから、すでに1年以上が経過している。まだゴールテープは見えてきていないものの、ルフィたちの冒険は着実に結末へと近づいていると言えるだろう。

  作中にはいろいろと気になる伏線が残されているが、そのなかでもとくに興味を引かれるのが、いつか麦わらの一味に加わると考察されてきた“最後の仲間”の正体だ。

  まず前提からおさえておくと、そもそもの発端はルフィが大海原への出立に伴い、仲間が「10人はほしい」と言っていたことにある。普通に読めばルフィを含まずに10人という意味となり、現在はジンベエまでで9人の仲間が揃っているため、最後にあと1人が加入するのではないか……と考察されている。

  そんな“最後の仲間”の候補として、最近まで有力視されていたのが「ワノ国編」の重要人物だったヤマトだ。自分を光月おでんと同一視し、海賊になることを夢見ている人物で、つねにルフィたちと共に海に出たいという意志を明確にしていた。

  さらにカイドウとの戦いが終わった後、ヤマトは麦わらの一味と対面し、「これからキミ達の船に乗せて貰う」と言いながら自己紹介を行っていた。そこでジンベエ以外の面々は仲間入りを歓迎したが、ルフィが昏倒していたため、正式加入とはならず。さらに海軍大将・緑牛による襲撃事件が起こったことで、ワノ国を守るという目的が生まれ、ひとまずは海賊になることを諦めるのだった。

  ヤマトの決意を聞いたルフィは、不服そうな顔を浮かべていたため、仲間入りさせる意思があったことは間違いないだろう。読者たちのあいだでも、この展開を意外だと感じる人は多かったようだ。

  しかもルフィは当初ヤマトのことを「ヤマ男」というあだ名で呼んでいたが、別れ際には正しい名前で呼びかけていた。この時点でヤマトを仲間と認めていることは確かなので、ジンベエと同じように、後から遅れて麦わらの一味に合流するのかもしれない。かつての光月おでんがひと悶着を挟んだ後、白ひげ海賊団に加入したというエピソードと重なってくる部分もある。

  しかしその一方で、ヤマトの仲間入りを否定する根拠も。麦わらの一味のメンバーには有名な「数字の法則」というものがあり、ゴムゴム(5656)を始めとした能力を語呂合わせで表現すると、1~10までの数字がほとんど埋まるようになっている。そこで現状足りていないのが2と9なのだが、ヤマトの能力は「イヌイヌの実」幻獣種モデル“大口真神”であり、どう工夫しても当てはまりそうにない。

  もちろん、ルフィの食べた悪魔の実が「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”だと判明した時点で、この語呂合わせは破綻したという見方もできるだろう。ただ、「数字の法則」は作者・尾田栄一郎が言及したこともある理論であり、いまだに無視できない存在感を放っている。

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