【ライトノベル最新動向】11年ぶり『灼眼のシャナ』新刊も! 11月の注目作を一挙紹介

 TVアニメも好評の竹町「スパイ教室」シリーズからは、11月17日に最新刊『スパイ教室11 《付焼刃》のモニカ』が発売。ニケを相手に惜敗を喫したスパイチーム『灯』だったが、立ち止まることを許されない中でチーム最強のスパイが動き出す。どれだけの成長ぶりを見せてくれるかが楽しみだ。

 子子子子子子子と書いて「ねこじしこねこ」と呼ぶ作家がガガガ文庫に登場。11月20日発売の『死神と聖女~最強の魔術師は生贄の聖女の騎士となる~』は、超常の力を持った聖女たちを国々がどうやって手に入れるかで争っている世界で、聖女のひとりを暗殺する任務を受けた少女の懊悩が描かれそう。眞田天佑『多元宇宙的青春の破れ、唯一の君がいる扉』はMF文庫Jから11月25日発売。並行世界を渡って生きてきた少年が、それぞれの世界でつきあって来た少女たちが同じ世界に大集合して起こる騒動が描かれる。

 第19回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》受賞作の滝浪酒利『マスカレード・コンフィデンス 詐欺師は少女と仮面仕掛けの旅をする』は、仮面の詐欺師ライナスと、異能を持った少女クロニカによる冒険とバトル、そして恋愛のストーリーを楽しめそう。MF文庫Jから11月25日発売。

 キャラクター小説系で、富士見L文庫から11月15日に刊行となる新刊で興味を引くのが八木羊『本能寺に萌ゆ 戦国一の姫君に転生した一般モブ子は、推し武将の寵愛を喜べない』。腐女子でアラサーの会社員がゲーム中に倒れて目覚めると、織田信長の妹のお市となって「光秀×信長」カプが歴史のとおりに破局しないよう動き始める。11月25日にメディアワークス文庫から刊行の雨宮いろり『失恋メイドは美形軍人に溺愛される ~実は最強魔術の使い手でした~』も長いタイトルそのままに、メイドが最強の力を発揮して世界を変える展開が繰り広げられそう。

 最後に、11月25日には宝島社から『このライトノベルがすごい! 2024』がいよいよ刊行。過去1年に出たライトノベルでどれが1番だったかが投票によって決定する。文庫部門で衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ』の文庫部門連覇はあるか。10周年という年に13カ月連続刊行という偉業を成し遂げた大森藤ノ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』にどれだけの注目が集まるか。ライトノベル界の注目が集まる。

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