『地獄先生ぬ~べ~』30周年の無料配信で楽しみたい、トラウマ&感動エピソード
今年30周年を迎えた人気漫画『地獄先生ぬ~べ~』(原作:真倉翔・作画:岡野剛)が熱い盛り上がりを見せている。YouTubeの「最強ジャンプチャンネル」にてTVアニメ版が順次プレミア公開され、ピッコマではコミックス版が期間限定で全話無料配信されるなど、かつて「ぬ~べ~」を慕っていたファンにとって作品を振り返る絶好の機会となっている。
『地獄先生ぬ~べ~』といえば、やはりトラウマ級のホラー描写だ。今も忘れられない生々しいエピソードがあるという読者も多いのではないだろうか。本稿ではYouTubeとピッコマでの配信に合わせて、ピンポイントで楽しみたいおすすめのトラウマエピソードと感動エピソードを紹介したい。
恐ろしすぎたトラウマエピソード
■#17 てけてけの怪の巻
「てけてけ」は、踏切事故で亡くなった少女の霊だが、その惨たらしい事故の描写に絶妙なリアリティがあることで、さらに恐怖心を煽る話となった。加えて「てけてけは事故の話を聞いてしまった人のところに現れる」という設定もトラウマとなる。生々しさ、悲哀、酷さと感情を揺さぶられるエピソードが恐怖描写と結びつくことで、特に子どもにとっては忘れられない読書体験になるだろう。
■#24「A」がきた!の巻
『地獄先生ぬ~べ~』トラウマ回の筆頭であり、絶対にはずすことのできない最恐のエピソード。実は「A」は妖怪ではなく人間、それも殺人鬼だ。ぬ~べ~と格闘中に一度死んだはずが、そこから復活したことも恐怖を増長させた。やはり実在しない物の恐怖は、最後は人間の恐怖には敵わないのだということを突きつけられる一話だ。昨今のZ世代にデスゲーム系の作品が人気である流れを見ると、時代を超えても愛されそうなエピソードだろう。
■#129 ブキミちゃんの巻
コミックスでもトラウマ級の怖さだったが、OVA版『地獄先生ぬ~べ~ なぞなぞ七不思議ブキミちゃん』が出たことで、より一層怖さを増したエピソード。「ブキミちゃん」のストーリーを聞いてしまった子の夢の中に現れ、難解なナゾナゾを出してくる。それに答えられないと夢から出れなくなってしまうという内容だ。本作は、「夢」というコントロールできない要素が絡むことで子どもたちを心底震え上がらせた。また、なぞなぞの答えを覚えれば悪さをされないことから、夢中になって答えを覚えることでより一層「ブキミちゃん」が頭から離れなくなってしまう。