SFや文芸だけじゃない中国アニメ人気の理由『フェ~レンザイ』『雄獅少年/ライオン少年』など話題作続々

 昨今のアニメ業界において、『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』や『魔道祖師』を始めとする中国発作品のアニメが日本でも続々と公開され注目を集めている。ネット上では「かなりクオリティが高い」「CGも見やすく映像がキレイ」などと話題だ。日本で見ることのできる中国発アニメの中で特に人気の作品や、今注目を集めている作品の魅力を紹介していこう。

新海誠も「凄い映画でした」と称賛する人気の中国アニメ

 中国発アニメが日本で注目されるきっかけともなった 『羅小黒戦記』は、中国アニメを代表する作品とも言われている。『鬼滅の刃』でも共演している花澤香菜や宮野真守など今流行りの人気声優を起用し、「日本のアニメ映画に引けを取らない」といった声が上がるなど日本国内でも高い評価を得た。

 また人気BL小説が原作の『魔道祖師』は、中国国内では実写ドラマ化するほど話題の作品。日本でも吹き替えアニメが放送されると「映像と音楽が綺麗すぎる」「感動した」などの声が寄せられ、注目を浴びた。

 他にも中国で人気のWeb漫画が原作の学園コメディアニメ『兄に付ける薬はない!-快把我哥帯走-』は、日本でも「テンポが良くて笑える」と盛り上がり第5期まで配信されている。少女漫画が原作の『Re:STARS』はBS日テレでのアニメ放送が話題を呼び、2023年夏に劇場版が公開予定だ。

 また中国の大手動画配信サービスbilibiliで9.8点と高評価を獲得した『時光代理人 -LINK CLICK-』も、日本語吹き替え版が放送されると「絵が日本にはない独特な感じで魅力的」「伏線回収が見事!」などの声が寄せられた。

 さらに現在上映中の『雄獅少年/ライオン少年』は中国の伝統芸能である獅子舞を題材にした映画で、スポコン作品として高い評価を獲得しているようだ。日本語吹き替えには花江夏樹・山寺宏一・山口勝平など豪華声優陣が並んでおり、「獅子舞の迫力がすごいから映画館で観るべき」などとネット上でも話題に。

 『君の名は。』など日本アニメ映画界のヒットメーカーである新海誠監督も、今作を「凄い映画でした」「なによりも怒濤のクライマックスへと雪崩れ込む終盤の素晴らしさ!」と称賛している。

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