『名探偵コナン 黒鉄の魚影』オリジナルキャラは本編にも登場する? 灰原哀の過去を知るキーマンも

 そんな特徴的なメディアミックスにも注目したい『名探偵コナン』シリーズ。現在公開中の『黒鉄の魚影』に登場したオリジナルキャラクターたちは原作に登場するのだろうか。

 『黒鉄の魚影』におけるオリジナルキャラクターとしては、舞台となる施設「パシフィック・ブイ」のエンジニア、直美・アンジェルトが挙げられる。自身が小学生時代に受けた人種差別を解消したいという思いから「老若認証システム」を作成した直美は、灰原哀の本来の姿である宮野志保とも小学生時代に出会っており、ストーリー最終盤では灰原の正体が志保だと確信しているようなモノローグも描かれていた。劇中で存命しているキャラクターで志保の小学生時代を知る人間は他に例がない。ストーリー最終盤にさしかかっている原作コミックにおいて、未だに謎の多い灰原の過去は物語の重要なピースとなり得る。灰原の過去に焦点が当たるストーリーで直美が登場する可能性は十分にあるのではないだろうか。

 そしてもうひとりの重要なオリジナルキャラクター、ピンガ。黒の組織の一員であるピンガは組織のNo.2であるラムの側近。映画ではジンの暗躍により爆発に巻き込まれた後、消息を絶っている。『漆黒の追跡者』で登場したオリジナルキャラクター、アイリッシュや『純黒の悪夢』のキュラソーの死はかなり明確に描かれていた一方、本作のピンガの死を直接的に確認した者はいない。実は生存していたという登場の仕方もあるかもしれない。ピンガはコナンの正体まで暴いているので、もしも組織に出戻る形で登場したらコナンとしてはかなりのピンチを迎えるだろう。

 直美、ピンガ共にファンからの人気も強く、SNS上ではファンによる二次創作なども積極的に制作されている。コミックへの登場に期待しているファンも多いことだろう。果たしてこの先原作への登場はあるのだろうか。劇場版作品と共に、今後の原作コミックスからも目が離せない。

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