【漫画】もし献血のように“寿命”を他人に与えられたら……SNS漫画『けんたま』が描くひとつの死生観
自分の寿命を他人に譲れるとしたら、どんな世界になり、どんな問題が生じるだろう。死生観についてさまざまな面から問いかけられる創作漫画『けんたま』が4月下旬に公開され、多くの意見が寄せられている。
まるで献血のように「魂」を必要な人に送るシステム「けんたま」が一般化した社会。生きたくとも生きられない誰かに、生きようと思わない自分の寿命を譲るーーそんな「けんたまランド」で働き始めた丸山たま子は、さまざまな事情で魂を寄付しようと考える人たちと出会い、苦悩していた。離職を考えたいた折、最愛の息子が事故に遭い、「けんたま」のシステムから他人の魂を受け取るか否か、問われる事態に。たま子はどんな決断をするのか……。
作者はプロの漫画家として連載経験を持ち、SNSでは別名義で活動している白湯さん(@sayu20220626)。センシティブなテーマを扱いながら、自分ごととして考えさせられる作品を描いた経緯について、話を聞いた。(望月悠木)