【ウェブ漫画】ニックネームは白雪姫、みんな私に夢中だと思っていたのに……“あざとい女”の光と闇

 最近のスマホ漫画では、白雪のような女に嫌われる女がよく登場する。

 あざとい女、自サバ女、港区女子……。

 彼女たちの共通点は、自信たっぷりで、男性がひいていても気がつかずに自分の魅力をアピールするという点だ。だいたいの漫画で、彼女たちは自分がバカにしていた女にあっけなく敗れることになる。

 とはいえ彼女たちが着飾り、それぞれの手段で恋愛対象に媚びているのを見ると、つい自信がないからそういうことをするのではないかと感じてしまう。

 自信があればまず好みの異性を追ったり探したりする必要はないし、ほかの女性にマウントなんてとらない。ただ堂々として、自分に惹かれる人たちの視線の中を通り過ぎるだけだ。

 これも私が20代のころに自分と周囲の女性たちの経験によって知ったことだ。

 白雪の魅力は若さに由来するもので、年齢を重ねればウィークポイントになりうる。彼女は自分が男性に甘やかされる「今」にしがみつくことで、ほかの女性が自分の大切なものを奪っていく恐怖を取り払おうとしている。

 そして見逃しがちだが、白雪は頭がいい。キープにしていた男性がほかの女性と付き合い始めたり、よくデートしていたイケメン男性に都合のいい女扱いされていると知ったりしたとき、呆然としながら彼女は思う。

私 皆のことキープ扱いしてたけど
もしかして皆も私のことをキープだと思ってた…?

 白雪は苦い経験を経て、やっと自分を客観視できるのだ。また、彼女は長く落ち込むタイプではない。次のエピソードでは新しいターゲットである男性に近づく。

 白雪は極端かもしれないが、彼女のような女性は身近にいる。時代や場所を問わず、どこにでも。

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