【ONE PIECE考察】ガープ中将、本気の一撃がヤバすぎる! ワンピース研究家「やはり規格外の強さ」
※本稿は『ONE PIECE』最新話のネタバレを含みます。
「週刊少年ジャンプ」4月10日発売号に掲載された『ONE PIECE』1080話「伝説の英雄」にて、ルフィの祖父であるガープ中将ことモンキー・D・ガープが見せた圧倒的な攻撃がファンたちの注目を集めている。
黒ひげことマーシャル・D・ティーチは「海賊島」ハチノスにて、海軍本部大佐のコビーを捕らえていた。コビーを人質にして政府や軍を脅し、海賊島に「黒ひげ王国」を建国することを目論んでいたのだ。しかし、コビーはすでに海軍にマリンコードを返上している「SWORD」のため、自分を人質にしても無駄だと言い、同じく収容されていた人々を解放するとともに自らも脱獄する。黒ひげの子分たちは、街中を逃げ回るコビーを追うが、そこに海軍たちが集結。コビーを助けるため、ガープ中将が動いたのだ。ガープ中将は軍艦に乗って「空」から登場すると、「お前ら誰を攫ったかわかっとるんか!!? コビーは海軍の「未来」!!! そしてわしの愛弟子じゃあ!!!」と叫び、「拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」で敵を一掃する。街を丸ごと破壊するほどの威力は、『ONE PIECE』の世界でも最強クラスといえよう。
ついに明かされたガープ中将の実力について、ワンピース研究家の神木健児氏に見解を聞いた。
「前回の1079話『「四皇」赤髪海賊団』では、シャンクスが『神避(かむさり)』でキッド海賊団を瞬殺する場面が描かれましたが、今回のガープ中将の一撃もとてつもない威力でした。ガープ中将は海賊王ロジャーと手を組み、ロックス海賊団を壊滅した“ゴッドバレー事件”で英雄と呼ばれるようになったので、めちゃくちゃ強いことは分かっていましたが、やはり規格外の強さだと思いました。438話『プライド』では、ルフィたちの船に向かって『拳骨流星群』という技を披露したことがあります。でも、全く本気ではなかったのだと、今回の技を見て改めて感じました」
また、ガープ中将がコビーを「海軍の未来」で「愛弟子」と宣言したことで、今後の展開も予想されるという。
「「ガープ中将は様々な人材を育成してきた人物でもあります。そんなガープ中将がコビーのことをこれほど重視しているのは、やはり今後はコビーが海軍を象徴する存在になるということを示しているのでしょう。現在の海軍は、読者からすると決して『正義』の存在ではないように映っていると思いますが、SWORDのように自らの信念に基づいて行動する海軍が主流となれば、再び海軍は本当の意味で『正義』を執行するようになるのかもしれません。
また、第1巻で伏線が張られていたように、海賊の未来を担うのがルフィであるならば、今後は海軍の未来であるコビーと重要な局面で合流するのは間違いないと思います。例えば今回の戦闘で、もしガープ中将が黒ひげに捕らえられたとすれば、ルフィたちが黒ひげに立ち向かう理由にもなりますし、そこでコビーと共闘するということも考えられるでしょう」
シャンクスやガープ中将など、物語の初期から登場している重要人物たちの戦闘力が次々と明かされているが、ほかにもまだ実力が未知数の存在もいる。