ジャニーズWEST 重岡大毅、初のホラー映画『禁じられた遊び』の見どころは? ベストセラー原作小説から考察
ジャニーズWEST・重岡大毅と橋本環奈がダブル主演を務めるホラー映画『禁じられた遊び』が9月8日に公開される。監督は『リング』『事故物件 恐い間取り』などで知られるホラー映画の巨匠・中田秀夫、企画プロデュースは『64-ロクヨン- 前編 / 後編』といったヒット作を多数手掛けた平野隆。大注目の面々が集結し、各所で大きな話題となっている。
数ある注目点の中でも、本稿では特にジャニーズWEST・重岡大毅に注目したい。一体、俳優としても実力派である彼は、どんな演技を見せてくれるのか? ベストセラーとなった原作小説のプロットを振り返りながら考えていこう。
原作は作家・ライターの清水カルマが2019年に刊行した、恐怖が身に迫る本格Jホラー小説。全国の書店員が選ぶフィクションの新人賞「本のサナギ賞」第4回大賞を受賞し、続編も刊行されシリーズ累計で10万部もの部数を突破した。来たる2月4日には、映画化を記念した新カバーをまとったディスカヴァー文庫版が発売される。
重岡が演じる主人公は、デザイン用品会社の営業マン・伊原直人。念願のマイホームで、妻の美雪と息子の春翔とともに、幸せな家庭生活を送っていた。しかし、順風満帆の日々に、突如として悲劇が訪れる。美雪が居眠り運転のトラックにはねられて、命を落としてしまったのだ。遺された二人は、美雪の死など到底受け入れることができない。春翔は「ママを生き返らせる」と、その死体の指を庭に埋め、熱心に祈りを捧げ出す……。
そこで橋本環奈が演じることとなった、フリーのビデオ記者・倉沢比呂子の視点へ。その身の回りではなぜか「誰も乗っていないエレベーターが動き出す」「部屋の中にカラスの死骸が突然あらわれる」といった奇怪な出来事が次々と起こりはじめていた。以前、直人の元不倫相手を疑われた比呂子は、それらの原因を美雪の持つ不思議な力のせいだと確信していた。以前、二人が親しくしていた時にも、同じような出来事に見舞われていたからだ。真相を探るために直人の家を訪れると、そこで異様な光景を目にする……。