『スパゲッティがたべたいよう』ベストセラー童話作家・角野栄子の最新刊 インスタコメント欄から着想した意欲作

 童話作家・角野栄子のライフワーク「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」、最新刊『おばけのアッチ チとキがいない!』(ポプラ社)が11月3日に刊行された。

 『スパゲッティがたべたいよう』(1979年)に始まり、 親から子へ、 さらに次の世代へと読み継がれている幼年童話のロングセラー「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」。 角野栄子がひとり読みを始めた子どもたちのために、 ライフワークとして取り組み続けている。

 第46巻の本作は、 大人気キャラクター、ねずみのチとキが、アッチとけんかして家出するお話。ふだんはとっても仲良しのアッチとチとキの間に、いったい何があったのか? そして、家出した二人が向かった先は‥‥‥!?

 カラフルなInstagramが大人気の角野栄子。コメント欄に「チとキが好き」と書いてくれるフォロワーがとても多くて驚き、そんなチとキのファンのために、このお話を思いついたそう。長年、角野さんと息の合ったコンビを組む佐々木洋子さんが描くチとキの魅力いっぱいの表情やポーズは、チとキのファンなら見逃せない。

■あらすじ
アッチの『レストラン・ヒバリ』は大人気。お客さんがひっきりなしで、アッチは大忙し。アッチと同じ屋根裏に住むねずみの兄弟チとキは、さびしくなって、お料理のじゃまをしてしまう。
怒ったアッチは思わず「もういいから、どっかに消えてくれ」と言ってしまい、ショックを受けた二人はぷんぷんに怒って家出をすることに! だけど、たくさん歩いたら、おなかがぺこぺこ……。仕事をさがして、街をさまよう。そして、ひょんなことからサーカスで大活躍!? 団長さんに「サーカスにはいりませんか? いっしょにたびをしましょう」と、スカウトされるが……。アッチの親友チとキの冒険にハラハラ。そして、アッチとの絆がますます深まるハッピーエンドは幸福感でいっぱい!

■著者プロフィール

作家紹介:角野栄子(かどの・えいこ)
東京生まれ。 早稲田大学教育学部英語英文科卒業。 ブラジルでの体験をもとにした『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』(ポプラ社)でデビュー。 その後、 童話を書き始め、 『わたしのママはしずかさん』(偕成社)、 『ズボン船長さんの話』(福音館書店)で路傍の石文学賞、 『魔女の宅急便』(福音館書店)で野間児童文芸賞と小学館文学賞を受賞。 これまでの業績に対して、 2011年、 巖谷小波文芸賞、 2013年、 東燃ゼネラル児童文化賞を受賞、 2014年、 旭日小綬章を受章。 2018年に、 国際アンデルセン賞・作家賞を受賞する。 『スパゲッティがたべたいよう』に始まる「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」などロングセラーは数多く、 自選童話集「角野栄子のちいさなどうわたち・全6巻」『魔女からの手紙』「リンゴちゃんシリーズ」『わたしのもう一つの国』(以上ポプラ社)『ラスト ラン』『ナーダという名の少女』『トンネルの森1945』(以上KADOKAWA)など多数の作品がある。

画家紹介:佐々木洋子(ささき・ようこ)
1952年、 青森県に生まれる。 女子美術大学卒業。 「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」「ぴょんぴょんえほん」シリーズで、 角野栄子氏と長年息の合ったコンビを組んでいる。 自作の絵本に、 「くまくんのあかちゃんえほん」シリーズ『みみちゃんのいちにち』『まるちゃんのタオル』『おもちおばけ』(ポプラ社)など数多くの作品があり、 赤ちゃんや幼児向け絵本の分野を中心に活躍している。 

■書誌情報
『おばけの アッチ チとキがいない! 』
作/角野栄子 絵/佐々木洋子
定価:1,210円(10%税込) ポプラ社刊
本の紹介ページ: https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/5950334.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4591175219/

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