【ワンピース考察】最終章のキーマンは? 尾田栄一郎氏のメッセージを読み解く
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
遂に最終章に突入した『ONE PIECE』では、すでに多くのキャラの驚くべき情報が次々と描かれている。そこで気になるのが、「ジャンプフェスタ2022」に向け公開された尾田栄一郎氏のコメントだ。
そのコメントでは3人のキャラクターに大きな動きがある今後が、示唆されていた。そこで本記事ではいよいよ明かされ始めたサボ、ビビ、ハンコックの現状や今後について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。
「『ジャンプフェスタ2022』にて公開された尾田先生のコメントでは、ワノ国編の裏でサボ、ビビ、ハンコックの3人に何かが起きていると示唆されていました。そして原作1054話で、サボとビビに関しては驚くべき新事実が明らかになっています。まずサボはワノ国編以前で、バーソロミュー・くまを助け天竜人を討つためマリージョアに潜入し宣戦布告、レヴェリー4日目で藤虎と緑牛の2名とぶつかったところまではわかっていました。その後サボに関して何らかの記事が出たようで、マキノやダダン、ドラゴンが動揺している様子が描かれます。そして最新話では、サボがアラバスタの王であるコブラを殺害した内容の記事が発行されていたのです。事件を受け革命の思想が高まる各国では、サボの人気はドラゴンを凌ぐほどになっているとのこと。
しかし読者の多くは、サボが本当にコブラを殺したとは思っていないと思います。たしかに20の王家の1角であるネフェルタリ家を討つのは、革命軍としては違和感ありません。しかしサボはコブラやビビが悪人ではないと、わかっていると思うんです。そう考えるとサボは濡れ衣を着せられたというのが、読者の大方の見方ではないでしょうか。おそらく五老星がコブラを殺そうとして、サボが助けたんだと思います。やはりコブラは生きていてほしいのですが、五老星は本当に死んだと思っているのかもしれないですね。またこの考察はまだ繋がりがみえているわけではないけど、コブラのピンチと考えるとボンちゃんが絡んでくると面白いと思います。彼の能力のメモリーの中には、コブラの顔もインプットされていました。イワンコフはもちろんルフィの兄であるサボもいますし、革命軍サイドが頼めばボンちゃんは喜んで協力してくれるでしょう。革命軍が彼を人知れず脱獄させていて、アラバスタでコブラに姿を変え悪事を働いた逆パターンが、最終章で見られれば胸熱です。ただどのような展開になるにしてもこれが五老星の濡れ衣ならば、サボの記事で各国の反乱因子が盛り上がってしまっているので、結局は今回も世界政府の失敗と言えます」
父の死亡記事が世界に流通した王女に関しても、希望はあると神木氏は続ける。