『美味しんぼ』栗田ゆう子の手料理は意外と少ない? 物語とともに味わいたくなるメニュー4選
愛ある朝食
団社長と近城カメラマンからプロポーズを受けるも、父・海原雄山とのトラウマから結婚に踏み出せず、「中立」を貫く山岡。その事実を知ったオチヨが翻意させるために栗田に伝授して作らせたのが、二日酔いを治すスープだ。
これは豆乳に出しあんをかけ、薬味に油条とアサツキのみじん切りを入れたもの。山岡が味を大絶賛すると、オチヨはこのスープが山岡の母が雄山のために作ったものである事実を告げる。
その後至高との朝食対決は「マザコンの山岡では雄山には勝てない」とのことで、栗田が担当することに。初めてメインで雄山と対峙した栗田は、焼きたてのパンとバター、マーマレード、牛乳、野菜サラダを用意し、見事に勝利する。
これは雄山の妻が作った朝食をオチヨが伝授し、そこに新たな発想としてバターを加えたもの。普段厳しい雄山だが、栗田の用意した朝食が妻の作ったものであることを見抜き、この味を大絶賛。敗北を伝えられたシーンでも満足そうな笑顔を浮かべていた。
結局この料理が引き金となり、2人は結婚に進むことになる。
大豆の煮豆
東西新聞社を潰そうと暗躍する金上。栗田は雄山と共闘して倒すよう呼びかけるが、山岡は断固拒否する。
そこで栗田が作ったのが、大豆を煮たもの。煮えたものとそうでないものがぐちゃぐちゃになった代物で山岡は「どうしたらこんなにまずくできるんだ」と絶句していた。栗田はこの豆を見ながら「豆がらで豆を煮る」ということわざの意味を解き、ウソ泣きで共闘を促したのだった。
雄山や山岡と比較すると腕は落ちる栗田だが、要所でキーとなる料理を生み出している。漫画やアニメでそのシーンを検証してみるのも、いいかもしれない。