『こち亀』両津はめちゃくちゃモテる男だった! 流した浮き名の数々を検証

 日本を代表する長期連載漫画のひとつ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。その主人公は、言わずとしれた両津勘吉である。

 両津は決してイケメンとはいえないルックスで、女性署員の評判も悪いとされていたが、実はかなりモテており、想いを寄せる人物もいた。

麻里愛

 両津が結婚を考えた人物の1人が、マリアこと麻里愛(あさとあい)である。道端で両津に一目惚れし、警察官になった際には「あなたに会うために警察官になったのよ」と喜びを爆発させていた。

 美貌と抜群のスタイルを持つマリアの押しに、両津も結婚を考えるようになる。そんな様子に中川は「麗子さんはいいのかな。先輩に気があるような感じがするんですが…」と声をかけるが、両津は「そうかあいつもわしのことが好きなのか」「もてる男はこれだからつらいよ」とまんざらでもなさそうな顔をしていた。

 ただその後、マリアが男性であることが判明。両津から結婚話は出なくなってしまい、現在まで二人の関係性は進展していない。

磯鷲早矢 

 新葛飾署に配属された磯鷲早矢。名家に生まれ、弓道では全国大会で優勝を重ねた実績を持ち、美人で性格もよく料理も上手という、モテ要素をすべて兼ね備えた女性である。実際、男性署員の人気も高く、とくに大原部長はお気に入りだったようだ。

 そんな磯鷲は声が父親に似ているという理由で両津に惚れ、ラブレターを送る。その内容にマリアが嫉妬し、剣道対決で争う一幕も。その後も両津への想いを募らせる描写があった磯鷲だが、物語途中から結婚を迫るような描写は少なくなっていった。

擬宝珠纏

 両津と結婚寸前まで行った女性が、擬宝珠纏だ。神田生まれの江戸っ子でベーゴマ、面子、祭り、野球を好むなど、両津とは趣味が合う。

 纏が葛飾署に配属になり接点が生まれた際には、ケンカ相手のような関係となっていた2人だが、起こした暴行事件を両津に庇ってもらったことで纏の心境に変化が生じ、1カ月の謹慎処分を受けた際には実家の超神田寿司にアルバイトとして働くよう紹介している。

 両津は「浅草一郎」として必死に働き、その様子を見た纏の祖母・夏春都も気に入り、結婚相手に選ぶ。結婚話が署で話題になると纏は「アイツが好きだから」と話し、遂に年貢を納めるものと思われた。

 ところがこの後、両津の実家を纏、両津、夏春都で訪れると、夏春都が激怒。夏春都は両津の祖父勘兵衛の妹で、纏と両津は親戚関係にあったのだ。夏春都は「両津家の男はラテン系でいい加減な人間が多い」と一転して嫌悪し、結婚はその場で破談になる。

 しかし纏は「それでも結婚したい」と夏春都に訴え、承諾を得る。相思相愛の2人はついに結婚かと思われたが、両津が擬宝珠家に忍び込み、資産を売り飛ばそうとしたことで、財産目的に結婚をしようとしていたことがバレてしまい、結婚話は完全に流れてしまった。

 その後、具体的な結婚話はなかったものの、2人は親戚として良好な付き合いを続けている。法律的には結婚もできる関係だけに、今後一緒になることもありうると言えよう。

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