売れ残りの成猫、オオカミのボスになったうさぎ、犬のようなたぬき……癒し系アニマル漫画4選

 アニマルセラピーというものがある。動物たちと触れ合い、癒しを得ることを言う。しかし、昨今、動物園や公園などでの動物とのふれあいコーナーは減っているし、そもそも動物にストレスを与えるような触り方はしていけない。

 ならば、マンガで動物の愛らしさに触れてみてはどうだろうか。気軽に読むことができる、癒し系動物マンガをご紹介する。

愛と絆のポジティブな物語『猫とおじさま』

桜井海『おじさまと猫』1巻(ガンガンコミックスpixiv)

 「ガンガンpixiv」、「月刊少年ガンガン」で連載中の『おじさまと猫』。作者、桜井海のTwitterで人気を呼び、連載に至った作品だ。

 ペットショップで売れ残ってしまった成猫。誰にも見向きもされず、日に日に値段が下がっていく猫を迎え入れたのはひとりのおじさま。ふくまると名付けられた猫はおじさまとの生活で幸せを知っていく。

 売れ残っていたことが原因で、頑なになっているふくまるが、おじさまの愛情によって次第に人といる幸せを知り、愛されることを受け入れていく様子が泣けてくる。猫と暮らすようになって、性格が丸くなっていくかわいらしいおじさまにも注目だ。

かわいいは正義『うさぎは正義』

井口病院『うさぎは正義』1巻(リラクトコミックス Hugピクシブシリーズ)

 ひょんなことがきっかけでうさぎが2匹のオオカミのボスになったお話である。言いたいことはわかる。オオカミは肉食動物で、うさぎは草食動物。捕食する側とされる側。でも、うさぎがボスなのだ。かわいいので。もふもふしているので。

 著者の井口病院がうさぎと暮らしていることもあり、うさぎのかわいさがたっぷりと詰め込まれている。更にはうさぎの豆知識も得ることができ、癒されるだけではなく一石二鳥だ。うさぎと暮らしている人、うさぎに興味がある人、もふもふの者が好きな人にはたまらない作品となるはず。

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