リアム・ギャラガー、フリー(レッチリ)……『BECK』キャラのモデルとなったミュージシャンたち

 ハロルド作石の名作『BECK』は多くのバンドマンから愛されている、バイブル的存在だ。音楽好きの作者による作品らしく、登場するキャラクターは「もしかしたらあの人がモデルかも?」と思わせるユニークな特徴を多く備えている。

 本記事では作中に登場するキャラクターのモデルになっただろうミュージシャンを紹介する。

コユキ(ギターボーカル)

(C)ハロルド作石・講談社/2004 BECK製作委員会

 コユキは比較的オリジナリティの強いキャラクターだが、手を後ろに組んで歌う姿はオアシスのリアム・ギャラガーそのものだ。リアムはジョン・レノンとジョン・ライドンを足して2で割ったような声質を持つと評される。ミュージシャンとしての能力は高く評価されており、Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは11位に選ばれているほど。

 その一方では過激な発言と奔放な性格が広く知られており、そのキャラクターはまさにロックスター。おとなしい性格のコユキとは正反対ではあるが、音楽的な面ではリアムをモチーフにしている点があると言えるだろう。

南竜介(ギター)

(C)ハロルド作石・講談社/2004 BECK製作委員会

 ギブソンのレスポールを低く構えて天才的なテクニックを発揮する竜介の立ち姿は、ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュやザック・ワイルド、ランディ・ローズといったギターヒーローそのものだ。

 ところで、イカ天というテレビ番組をきっかけとしてブレイクしたバッキンガム宮殿というバンドをご存知だろうか。彼らは番組中でBlankey Jet Cityに敗れたものの、その音楽には多くのギターキッズが衝撃を受けた。

 バッキンガム宮殿には南竜介というギタリストが在籍しており、その名前が示す通り彼こそが竜介のモデルだというのがBECKファンの間にある定説だ。

平義行(ベース)

(C)ハロルド作石・講談社/2004 BECK製作委員会

 平はミュージックマンのスティングレイを愛用し、ファンキーなベースラインが特徴的なベーシストだと描かれる。また、ライブ中では上半身裸で演奏しているシーンが多く描かれている。

 これらの特徴に一致するのは、世界的なロックバンドであるレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーだ。フリーはアグレッシブなベースプレイで知られており、力強いスラップを入れ込んだファンキーなスタイルは世界中に多くのフォロワーを生み出した。

 ロックバンドの中でファンクスタイルを強く押し出すベースプレイ、愛用するベース、そのどれもが平と共通しており、彼こそが平のモデルになっていることは間違いないだろう。