もう頑張れない日の処方箋 猫のミィちゃんが教える「がんばらない生き方」

 私たちが生きている社会では努力が美徳だと思われやすいため、つい頑張ってしまう。しかし、「頑張る」には怖い魔力がある。口にしすぎたり、言われたりしすぎると「頑張っている私」がデフォルトになり、少しでも頑張れていないと感じると、自分を罰したくなる。時折、疲れて「頑張らないことを頑張る」と心の内で決めても、知らず知らずのうちにまた頑張ってしまい、気を抜けない私に自己嫌悪することも多い。

 私たちは、もっと「頑張らないとダメだ」という概念から自分を解放してあげてもいいのではないだろうか。頑張ることよりも、自分で決めたルールに縛られない生き方を求めることに重きを置いてみると、「頑張らない」を自分に許してあげやすくなる気がする。そうしたら、今よりも息がしやすい未来が掴めるはずだ。

がんばってもがんばってもできないことって、今の人生ではできないほうがいいことなのかもしれないよ

 そんな言葉で「ダメなように思える自分」を癒してくれるミィちゃんの生き方には、日常を楽しく変えるコツがたくさん詰まっている。

 もうこれ以上、頑張れない―。そう感じた時こそ、ぜひ本作を手に取り、自分をいい子いい子してあげよう。

■古川諭香
1990年生まれ。岐阜県出身。主にwebメディアで活動するフリーライター。「ダ・ヴィンチニュース」で書評を執筆。猫に関する記事を多く執筆しており、『バズにゃん』(KADOKAWA)を共著。

■書籍情報
『ミィちゃんは今日もがんばらない』
著者:esk
出版社:亜紀書房
価格:900円(税別)
出版社ページ

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