木村カエラが語る、コロナ禍で気づいた愛おしい日々 「ポジティブでいることって大事」

日記をやめたいと思ったとき

――日記を書く前と書き終えた後で最も変わったところはどこですか?

木村:自分の気持ちの変化も含めて、ポジティブでいることって大事だなと改めて感じました。気づかないうちに子どもが急に成長したりするので、どんなに日々が忙しくても忘れちゃいけないことや、その日に感じたことは書き留めておいたほうが良いなと、日記を書いたことによって一日一日の感じ方が変わったな思います。

――日記をやめたいと思ったことはありましたか?

木村:日記をやめたいと思ったときは一瞬ありました。仕事が忙しくなって、体調も整わなくなっていた頃に、書いている内容がネガティブなものになっていきました。「こんな内容を書いていいのだろうか?」と思って、やめたいと思ったときはありましたが、少しだけ休んでまた書き始めて続けていきました。

――この日記で最も伝えたかったことはなんでしょうか?

木村:自分が日記を書こうと思ったときに、伝えたいことは色々ありました。今、誹謗中傷でいろいろな事件が起こってしまったりしている中で、この日記を通してありのままの自分を書いていくことで、こういう仕事をしていると華やかに見えるかもしれないけど「みんな人間なんだ」ということを伝えられたらいいなと思いました。

――これからエッセイなどのお仕事が来た場合はお受けしますか?

木村:もし機会があるならチャレンジしてみたいですね。そのときは先生って呼んでもらって、日記形式ではないエッセイを書いてみたいと思います(笑)。

――この『NIKKI』をどのように楽しんでほしいですか?

木村:木村カエラの本だとは思わずに、友達の日常を覗いているという感覚で読んでもらえたらいいなと思います。一年間の日記の中でどこか自分の悩みごとだったり、生活と重ねて読んでもらったり、気軽な気持ちで読んでいただきたいなと思います。

■書籍情報
『NIKKI』
木村カエラ 著
価格:本体1,680円+税
出版社:宝島社
公式サイト

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