新書大賞2020第1位『独ソ戦』著者の最新刊『戦車将軍 グデーリアン』角川新書より発売

 岩波新書『独ソ戦』で新書大賞2020第1位を獲得した著者、大木毅の新刊『戦車将軍 グデーリアン』が、2020年3月7日にKADOKAWAより発売される。

 第二次世界大戦を席捲し、「電撃戦」の生みの親と畏怖されたグデーリアン。ところが、「電撃戦」というドクトリンは存在しなかったことが今では明らかになっている。欧州を征服し、伝説となった戦車将軍の仮面を剥ぐ一冊だ。

 グデーリアンは国粋主義者だった。が、純粋な愛国者だったのか、それともナチの賛同者だったのか? ヒトラー暗殺計画にどこまで与していたのか? 最新学説による評伝で、軍事史研究の最前線が明らかに。

大木毅コメント

初学者がヨーロッパの第二次世界大戦の歴史を知ろうとするとき、適当な邦語文献は必ずしも多くはない。専門書か、マニア向けのムックなどかと二極分解しており、必要な知識を簡便に伝える文献は意外に少ないのだ。このギャップを補うには、手に取りやすい新書という媒体が有効・有益であろう。本書『戦車将軍 グデーリアン』は、かかる新書による試みのなかでも、最新のものとなる。角川新書での前著『「砂漠の狐」ロンメル』、新書大賞2020の大賞をいただいた『独ソ戦』(岩波新書)に続き、欧州における第二次世界大戦史の一端なりを読者に伝えることができたなら、著者としては何よりの歓びである。

■大木毅(おおき・たけし)概略
現代史家。1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員、陸上自衛隊幹部学校(現陸上自衛隊教育訓練研究本部)講師等を経て、現在著述業。『独ソ戦』(岩波新書)で新書大賞2020大賞を受賞。主な著書に『「砂漠の狐」ロンメル』(角川新書)、『ドイツ軍事史』(作品社)、編訳書に『「砂漠の狐」回想録』『マンシュタイン元帥自伝』『ドイツ国防軍冬季戦必携教本』『ドイツ装甲部隊史』(以上、作品社)など多数。

■書籍情報
『戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男』(角川新書)
著者:大木毅
発行:KADOKAWA
定価:本体900円+税
発売日:2020年3月7日
https://www.kadokawa.co.jp/product/321905000083/

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