CUTIE STREET、CANDY TUNE、きゃりーぱみゅぱみゅ……なぜアソビシステムはフェスシーン席巻? “国民的ヒットソング”の力

2026年の春から夏にかけて、アソビシステム所属アーティストが各地の音楽フェスに相次いで出演している。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026』には、きゃりーぱみゅぱみゅやFRUITS ZIPPERなどKAWAII LAB.所属グループが、全5日間の日程のうち4日間に登場。『LuckyFes’26』には、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026』出演勢に加えて、新しい学校のリーダーズ、かわにしなつき、Klang Rulerなど全9アーティストがラインナップ。ほかにも『SUMMER SONIC 2026』『METROCK 2026』『JOIN ALIVE 2026』など、全国各地の大型フェスに出演。注目したいのは、特定のアーティストだけではなく、音楽性も活動スタイルも異なる面々が、それぞれの場所からフェスシーンへと広がっていることだ。
フェスで大きな強みとなるのが、幅広い層に届くヒット曲を持っていることだ。きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」「にんじゃりばんばん」、新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」。さらにKAWAII LAB.からも、FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」、CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」、CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」と、グループのファンという枠を越えて広く知られる楽曲が次々と誕生している。いわば、世代やジャンルを越えて届く“国民的ヒットソング”を複数の所属アーティストが持っていることは、アソビシステムならではの強みと言えるだろう。
フェスには、もちろん自分たちのファンではない観客も多く集まる。だからこそ、誰もが耳にしたことのある楽曲や、ひと目で分かる振付を持っていることは大きい。「オトナブルー」の首振りダンスをはじめ、「わたしの一番かわいいところ」や「倍倍FIGHT!」も、楽曲とともに振付がSNSを通して広がってきた。サビを知っていれば一緒に踊ることができ、周囲の盛り上がりにつられて自然と身体が動く。そうして初めてライブを観る人まで巻き込みながら、会場全体の一体感へとつなげていく。ヒット曲の認知度だけで終わらず、パフォーマンスを通してその場の熱量へと変えていけることも、アソビシステム所属アーティストがフェスで強さを発揮する理由のひとつだ。
特にKAWAII LAB.のグループは、サビで一緒に踊ったり、掛け声を返したりと、初めてライブに触れる人でも自然と参加できるポイントが多く、短い時間でも客席を味方につける。実際、各グループは『SUMMER SONIC 2026』『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026』『METROCK 2026』などに出演。アイドルを中心としたイベントだけでなく、ロックやポップスなど幅広い音楽ファンが集まるフェスへと活動の場を広げている。そこで普段アイドルに触れる機会の少ない層にも楽曲やパフォーマンスを届けられることは、KAWAII LAB.、ひいてはアソビシステムの存在感をさらに広げる大きな要因になっている。
とはいえ、フェスで継続的に存在感を示すには、ヒット曲の知名度だけでなく、その先のパフォーマンスで観客を惹きつける力も欠かせない。新しい学校のリーダーズは、4人の身体性を活かしたダンスと大胆なステージングで、限られた時間でも独自の空気を作り上げる。きゃりーぱみゅぱみゅも、楽曲に加えて衣装やダンス、演出まで含めた総合的な表現で、自身の世界観へ観客を引き込んできた。国内外のさまざまなステージを経験してきたからこそ、初めて観る人が多い環境でも、その魅力をしっかり届けられる。こうしたライブそのものの強さも、アソビシステム所属アーティストがフェスで求められる理由のひとつだろう。
さらに今年のフェス出演を見ていくと、存在感を高めているのは、きゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズ、FRUITS ZIPPERといった広く知られた存在だけではない。かわにしなつきやKlang Rulerなど、それぞれ異なる音楽性を持つアーティストも各地のフェスに出演しており、アソビシステムに集う才能の幅広さが見えてくる。
かわにしなつきは、『森、道、市場2026』『SANUKI ROCK COLOSSEUM 2026』『CHAGU CHAGU ROCK FESTIVAL 2026』『NAGATO DAWN FEST 2026』などに出演。路上ライブを重ねながら支持を広げてきたシンガーソングライターで、等身大の言葉を乗せた楽曲と伸びやかな歌声が持ち味だ。
Klang Rulerも、『METROCK 2026』『LuckyFes’26』『NAGATO DAWN FEST 2026』『RUSH BALL 2026』と、各地のフェスに出演している。バンドサウンドを軸にしながら、ダンスミュージックやポップスの感覚も取り込み、幅広いファン層にアプローチしている存在だ。さらに、砂月凜々香やMORE STARといったアーティストもフェスのラインナップに名を連ねる。アイドル、シンガーソングライター、バンド、ダンス&ボーカルと、所属アーティストの音楽性やスタイルは実に多彩。こうした顔ぶれからも、現在のアソビシステムが特定のジャンルにとどまらず、さまざまな方向へ広がっていることが見えてくる。
ジャンルやスタイルは異なっていても、それぞれが自分たちならではの見せ方を持っている点は共通している。楽曲はもちろん、ダンスやファッション、キャラクター、SNSでの発信まで含めて独自の個性を発揮しているからこそ、初めて観る人にも強烈なインパクトを残す。限られた時間で観客の興味を引き、自分たちの世界観へ引き込める強さも、フェスという場で存在感を示すうえで大きな武器になっている。
きゃりーぱみゅぱみゅ、新しい学校のリーダーズ、そしてKAWAII LAB.と、アソビシステムはそれぞれ異なる形で大きなヒットを生み出してきた。その一方で、かわにしなつきやKlang Rulerのように、異なる音楽性を持つアーティストもフェスシーンで存在感を高めている。2026年の出演状況から見えてくるのは、“KAWAII”というひとつのイメージだけでは捉えきれない、所属アーティストの層の厚さだ。多くの人に届くヒット曲を生み出す力と、それぞれ異なるフィールドで支持を広げる多彩な才能の両方が、現在のアソビシステムの存在感につながっているのではないだろうか。

























