SKE48 浅井裕華・太田彩夏・佐藤佳穂・井上瑠夏・伊藤実希、世代を超えて育む信頼 変化を力に20周年の大舞台へ

SKE48、世代を超えて育む信頼

 SKE48が、9月9日に37thシングル『ため息未来』をリリースした。前作『サンダルだぜ』に続き大村杏がセンターを務める表題曲は、夏に抱いた片思いを胸に残したまま、秋を迎える女の子の心情を描いた一曲。切なさをにじませる歌詞と明るく弾けるような曲調のコントラスト、CRE8BOYによる“ギャルマインド”あふれる振付、色鮮やかな花々に彩られたMVが、SKE48らしい王道のアイドルソングに新たな表情を与えている。

 6月に14期生の加入もあり、若手メンバーが存在感を高める一方、先輩たちが培ってきた安定感や頼もしさも現在のグループを支えている。リアルサウンドでは、伊藤実希、井上瑠夏、佐藤佳穂、浅井裕華、太田彩夏にインタビュー。「ため息未来」の歌詞や振付、MV撮影の舞台裏、2作連続でセンターに立つ大村の変化、チーム編成から1年を経たそれぞれの現在地、そして20周年にバンテリンドーム ナゴヤへ立つという目標に向けた思いを聞いた。(川崎龍也)

「たくさんの方に愛していただきたい」(井上)

SKE48 浅井裕華・太田彩夏・佐藤佳穂・井上瑠夏・伊藤実希

ーー表題曲「ため息未来」は前作に続いて夏を感じさせる楽曲ですが、今作はどのような曲になっていますか?

佐藤佳穂(以下、佐藤):恋する気持ちを抱きながらも、なかなか一歩を踏み出せずにいる女の子を描いた曲です。頑張りたい気持ちはあるけど、今日も頑張れないまま時間が過ぎて、ため息をついてしまう。夏のうちに頑張りたいと思っていたのに、もう秋が来てしまった、というような切なさもあります。勇気を出したい自分と、なかなか踏み出せない自分。その姿がかわいらしくて、愛おしく思えるような、夏の終わりにぴったりな楽曲だと思います。

井上瑠夏(以下、井上):夏に片思いをしたまま秋を迎えてしまって、そのときの気持ちを忘れられずに引きずっている女の子の歌です。歌詞を一つひとつ見ていくと、胸がキュッと締めつけられるような切なさがあるんですけど、曲調はとても明るくて。SKE48にもぴったりな、王道のアイドルソングだと思います。

ーー作曲は、「パレオはエメラルド」を手がけた五戸力さんです。SKE48らしい王道感もありますよね。

井上:すごく出ていると思います。最初に歌詞だけを見たときは、秋らしいしっとりした曲なのかなと思ったんです。でも、曲を聴いたら「あれ、めっちゃ明るいじゃん!」って(笑)。歌詞と曲調のギャップが印象的でした。秋にこういう王道のアイドルソングをリリースするのは、最近のSKE48では珍しいと思うので、そこにも注目していただきたいです。

ーー「パレオはエメラルド」のように、長く愛される曲になってほしいですね。

井上:そうですね。明るい曲調のなかで、メンバーの笑顔もすごく弾けています。私たちの姿を通して、たくさんの方に愛していただきたいですし、いろいろな方に踊ってもらえる曲にもなってほしいです。

伊藤実希(以下、伊藤):秋元先生の歌詞では、“僕”が主人公になっていることが多い印象があるんですけど、今回は“私”という言葉が出てくるんです。「珍しく女の子が主人公なんだ」と、新鮮さを感じました。10期生楽曲の「渚のイメージ」を思い出す感じもあって。「渚のイメージ」は10期生として初めていただいた楽曲なので、その頃の気持ちがよみがえってきました。懐かしさや嬉しさと同時に、もう活動7年目になるんだという月日の流れも感じましたし、またお気に入りの楽曲が一つ増えて嬉しいです。

浅井裕華(以下、浅井):私は昔から秋元先生の歌詞が大好きなんです。特に2番のAメロにある〈肌寒くなって カーディガンを羽織る 思い出が隠れてしまうよ〉という歌詞が印象に残っています。カーディガンを羽織る仕草と、思い出が隠れてしまうことを重ねているところに、秋元先生らしさを感じました。曲調は明るいけど、歌詞はすごく切ない。“僕”ではなく“私”が主人公なので、自分の気持ちを歌詞に乗せやすいとも感じています。私は楽曲のなかにいる女の子になりきって歌うことが好きなので、今回も主人公の気持ちを想像しながら歌うのが楽しみです。

太田彩夏(以下、太田):今回は、CRE8BOYさんに久しぶりに振付をしていただきました。イントロやサビには、ギャルピースを思わせる手の形が出てくるんです。SKE48の曲だと、「ごめんね、SUMMER」に親指、人差し指、中指を出すポーズがあるんですけど、それに近いポーズもたくさん登場するので、すごくギャル感があります。イントロでそのポーズをするときには、CRE8BOYさんから「ファンのみなさんにビームを送ってね」と言われたんです。私は勝手に“ギャルビーム”と名づけたんですけど(笑)、そこが大好きで。ファンのみなさんの心をつかめるポイントだと思うので、早く目の前で披露したいです。「ここで何人仕留められるかな?」ってワクワクしています(笑)。

SKE48 浅井裕華
SKE48 浅井裕華
SKE48 太田彩夏
SKE48 太田彩夏

ーー“ギャルビーム”は太田さんの命名なんですね。

太田:勝手に決めちゃいました。どうしよう(笑)。

浅井:でも、ビームっぽいよね。

太田:ビームを送っているような振付なので、もう“ギャルビーム”にしちゃいましょう。

浅井:ここで爆誕しました(笑)。

ーーほかにも、ギャルを感じさせる要素が散りばめられているのでしょうか?

浅井:少しセクシーに、自分をあおぐような“夏の女”を感じさせる振付もあります。ただ、手の角度はしっかりそろえて、一つひとつの動きを止めるところも多いんです。「ここは45度で」と細かく合わせました。振付の先生がとにかくギャルマインドにあふれていたので、私たちもその勢いについていきました。男性の方なんですけど(笑)。

ーーMVの衣装も個性的でしたね。

太田:2番のサビで登場する衣装には平成感があって、私は普段あまり履く機会のないルーズソックスを履きました。衣装にもかなりこだわっていただいたんだろうなと思います。

浅井:今回は野外でのMV撮影だったので、みんな太陽に照らされて自然に日焼けしていて。少しこんがり焼けた素の私たちも、映像のイメージに合っているんじゃないかなと思います。

井上:MVでは花がモチーフになっています。草原のなかに、セットとして作っていただいた大きな花がいろいろな場所に置かれているんです。私とあやめろ(太田彩夏)さん、(伊藤)実希ちゃんの3人で、草原の真ん中にレジャーシートを敷いて、ピクニックをしているようなシーンも撮りました。後ろにはすごく大きなチューリップがあって、私たちが子どもの世界に戻ったように見えるんです。押し花がついたアクリル板越しに顔を出すシーンもかわいくて、最初から最後までカラフルなMVになっていると思います。太陽がまぶしかったので、ちゃんと目を開けられていたかは心配ですけど(笑)。

佐藤:私は底が薄くて、つま先も見えるサンダルを選んでしまって。みんなで円になって踊るシーンでは、草や枝が足に刺さって、すごく痛かったです。「選択を間違えたな」と思ったんですけど、どうしてもそのサンダルがよかったので、我慢して踊りました(笑)。イヤリングや髪飾りも含めて、スタイリングが本当にかわいいので、推しメンの細かいところまで見てほしいです。

SKE48 佐藤佳穂
SKE48 佐藤佳穂
SKE48 井上瑠夏
SKE48 井上瑠夏
SKE48 伊藤実希
SKE48 伊藤実希

ーーちなみに、この5人のなかで最もギャルっぽいメンバーは?

浅井:この5人のなかか……消去法になってきちゃうね(笑)。今の見た目だと、かほりん(佐藤佳穂)かな。

太田:私はギャルの友達が多いです。でも、ギャルには染まりませんでした。

伊藤:でも、節々に感じますよ。

太田:あれやろ、岐阜弁やろ。

伊藤:岐阜弁じゃなくて、何かあったらノリで乗り切る感じとか。

太田:見た目は違うかもしれないけど、性格はギャルっぽいかもしれないです。

早朝からのMV撮影で起きた珍事件「『新宝島』がずっと鳴ってて……」

ーーここからは、MV撮影の裏話も聞かせてください。

佐藤:ものすごく裏側の話でもいいですか?(笑) 朝から撮影があって、早いメンバーは朝4時集合だったんです。ただ、ほかのメンバーが撮影している間に、5、6時間空くこともあったんですよ。撮影場所の近くに借りていただいた待機場所が、ヴィラのようなすごくきれいな建物で、楽屋にはベッドがいくつか置かれていたんです。2つのベッドに5、6人で入って、みんなで寝ていました。今回は一緒に爆睡したり、ワチャワチャしながら過ごしたりして、すごく楽しかったです。着いた瞬間に「ここで寝よう!」って思ったよね。

浅井:みんなでガッツポーズしました(笑)。

太田:かほりんたちは快眠だった?

佐藤:快眠でした。

太田:いいなあ。こっちは快眠じゃなかったんですよ。

井上:えー、どうしてですか?

太田:もう一つの部屋に、私と(浅井)裕華ちゃん、相川暖花ちゃん、熊崎晴香さんがいて、ダブルベッド2台に4人で寝ていたんです。先にくま(熊崎)さんと裕華ちゃんが寝ていて、あとから私とほの(相川)も「1時間くらい仮眠しよう」とベッドに入ったんですけど、15分後くらいにサカナクションさんの「新宝島」のアラームが流れ始めて。裕華ちゃんが全然起きないんですよ。やっと止めたと思ったら、2、3分後にまた「新宝島」が流れてきて、「またやん!」って(笑)。それがたぶん5回くらい続いたんです。くまさんが「鳴ってるよ」と起こしてくれたのに、それでも気づかなくて。朝早くからの撮影で相当疲れていたんだと思いますけど、ほのと私はほとんど眠れませんでした(笑)。

浅井:それは申し訳なかったです(笑)。でも、私はアラーム一つでは起きられないので、普段から10個くらい設定するんです。それが全部「新宝島」で、音量も最大なんですよ。その日は朝4時入りで、野外で2時間くらい撮影していたので、本当に疲れていて。全然起きられなくて。……でも、私の隣に勝手に入ってきたほうも悪くないですか(笑)?

太田:隣にベッドがあるんだもん。よくない(笑)?

浅井:でも、別の部屋にいた実希ちゃんからも「こっちまで聞こえていました」と言われて。ということは、ホテルでも隣の部屋まで聞こえているかもしれないですよね。これからは「新宝島」の音量と回数に気をつけます(笑)。

井上:私たちの部屋はすごく平和でした。ふと見たら、佳穂ちゃん、倉島杏実ちゃん、野村実代ちゃんが、口をポカンと開けて同じ体勢で寝ていて。その姿がかわいくて、思わず写真を撮っちゃいました。

佐藤:待機場所にはバスローブもあったんです。私と野村実代ちゃん、裕華さんがバスローブ姿で横になったときに、「なんか匂わせ写真みたいだね」と言いながら遊んでから寝ました(笑)。

太田:何してんねん(笑)。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる