歌・ダンス・殺陣・芝居が交差する『BATTLE OF TOKYO ~RE:BIRTH~』徹底レポ Jr.EXILE総勢38名が繰り広げた新章の激闘

ダークな空気をカラフルに塗り替えたのは、Astro 9。アストロパークを拠点にする正義のヒーローたちは、冒頭から息の合ったステップで魅せると、ハジけるようにステージに散らばり、場内に華やかな「PERFECT MAGIC」をかけていく。しかし、笑顔の裏ではパークの復興作業に追われ、自分たちの存在意義を見失いかけていた。「ヒーローは愚痴とか言わないの」と仲間をなだめるアリアに、「まだヒーローなのかな?」と弱音を吐くケイン(≠木村慧人)。そんな相棒の言葉に「だったら、俺たちは何者なんだ?」と問いを重ねたカグラ(≠瀬口黎弥)――。自問自答する8人を“ヴィラン”に導いたのは、皮肉にも超東京の治安悪化を加速させている武器商人・DUNG BEAT POSSEだった。いつもにこやかなハンキチ(≠半田龍臣)は、真剣な眼差しで「君たちが世界を救っても、世界は君たちを救わない」と現実を突きつけ、チームの司令塔 ヴィンス・Pやフォース(≠剣)は、味方の顔をして怪しく歩み寄る。彼らは、葛藤に揺れるヒーローたちにトドメを刺すべく、「DBP Anthem」「HABANERO」「RICH & BAD」を連続投下。圧倒的な実力で会場を掌握するヴィランを前に、Astro 9は「わかっていた。大切なものを守るには大きな力が必要だって」ハジメ(≠澤本夏輝)、「守るための力に、善も悪もない」ディル(≠堀夏喜)と闇に傾倒していくと、イタル(≠佐藤大樹)の「安心して。闇に落ちるなら皆一緒だ」という言葉で覚悟を決め、「Black magic」を奏で始めた。『BATTLE OF TOKYO CODE OF Jr.EXILE』を機に発表され、数々の笑顔を生み出した同曲もまた、約3年の時を経てリバース(反転・再誕生)した。


『BATTLE OF TOKYO』第一章では、共通の敵・ブルーシールドを相手に共闘した超東京の異能力者たち。本編中盤には、ROWDY SHOGUNが、闇落ちしたAstro 9と対峙する場面が描かれた。ステージを横断するように長テーブルが設置されると、プロジェクトが始動した2019年に発表されたバトル曲「MIX IT UP」のMVが蘇る。闘争心の強いベイリー(≠RIKU)やマルドゥク(≠山本彰吾)を筆頭に、荒々しくテーブル上でパフォーマンスする大所帯のROWDY SHOGUNに対して、時折笑顔を浮かべながらテクニックで翻弄していくAstro 9。さらにエイノット(≠鈴木昂秀)VSイタル、ミーヤ(≠神谷健太)VSカグラ、ケイン(≠木村慧人)VSグスク(≠与那嶺瑠唯)、ハデス(≠LIKIYA)VSテクウ(≠世界)のリーダー対決など、メンバー各々のダンスバトルも勃発。ROWDY SHOGUNによる「CALL OF JUSTICE」を挟み、ステージ上で再会したリュカ(≠吉野北人)とカラス(≠八木勇征)は、親友でありながら戦わなければならないという切ない心情をアクティングとコラボ曲「Believe」に乗せる。「誰がお前を悪に引き入れたんだ?」と詰め寄るリュカを、カラスは「違うよ。これはあくまでも俺たちの意思だ」と言いながら抱き寄せたが、「Believe」の歌詞では、また笑い合える日が来ることを願う儚い光が輝いていた。

その頃池袋では、ヒーローとヴィランが手を組んだことを知ったJIGGY BOYSが革命を求めて「VIVA LA EVOLUCION」を掲げていた。そこにAstro 9が奇襲をかけて、バトル曲「SHOCK THE WORLD」に突入。間奏では、作中には登場しなかった刀や銃を用いたアクションシーンも展開していく。テクウが、未来を視ることができるフューチャーを相手に「その未来も……俺たちが力で変えてやるよ」と言い添え、増援兵を招き入れると、フューチャーたちもスキル“スキャニング(解析)”を使って刀や武器の戦闘術をコピーし、反撃する。そんな大迫力のステージを、2人が放つ銃声が締め括った。また、ラップパートも車もワイルドに乗りこなすフローリー(≠海沼流星)や、パワフルなハイトーンで観客の心を撃ち抜く元アサシン・ユキ(≠加納嘉将)など、歌唱するメンバーの数で言えばJIGGY BOYSのほうが優勢だが、彼らに負けじと、闇落ちしたカラスもひと際大きな声で観客を煽る。その勢いは止まることなく、新たに召喚されたバトルフィールドを舞台に、拡声器を手にしたルプスとカラスのラップが炸裂した。そしてそのまま、エックス、フォース、マルドゥク、テクウ、ハデス、ヴィンス・Pによるマイクリレーへ。メンバーたちが紡いだラップの先には、『BOT』ライブ恒例の「PERFORMER BATTLE」が待ち受けていた。


今年は「PERFORMER BATTLE」も、ROWDY SHOGUN & JIGGY BOYS VS Astro 9 & DUNG BEAT POSSEを軸にした人選でバトルが繰り広げられた。トップバッターは、岩谷翔吾・浦川翔平・日髙竜太 VS 佐藤大樹・木村慧人・剣。そして、LIKIYA・後藤拓磨・海沼流星・加納嘉将 VS 瀬口黎弥・堀夏喜・JIMMY・WEESAが続く。その他、クランプダンスを得意とする武知海青・長谷川慎のペアダンスや、超東京でもリアルでも幼馴染だという龍・鈴木昂秀のペアダンスも。ムーディな楽曲が流れ始めると、藤原樹・神谷健太・砂田将宏・深堀未来が鍛え抜かれた筋肉を見せつけるように踊り、木村慧人・中西椋雅・渡邉廉が迎え撃つ。後半は澤本夏輝・半田龍臣・堀夏喜 VS 陣・奥田力也・与那嶺瑠唯を経て、最後は各チームを代表するように、松井利樹・小波津志・山本彰吾・世界がカラーの異なるソロダンスで観客を魅了した。
ここで、それまで苛烈なバトルを見守っていたルプス・リュカ・ベイリー・カラス・アリアが再びステージに登場。ルプスが「見ているか、シャーロック。お前が去った後の、この世界を」と呼びかけ、カラスとアリアが“観客と共に戦いの熱狂を再び生み出すこと”こそが、MAD JESTERSから託された使命なのだと気づいた時、5人は再び手を取り「Alternate Dimension」を歌い始めた。『BATTLE OF TOKYO ~RE:BIRTH~』で光と闇――両面の自分たちを知ったAstro 9は、新たな自分探しの旅へと向かう。その結末を彩るように、「DYSTOPIAN PARADISE」のエンディング・ムービーが映し出されたのだった。
そして、多現在(リアル)ブロックに突入。超東京から戻ったメンバーたちは、各グループの最新曲や人気曲を立て続けにパフォーマンスしていく。THE RAMPAGEは「CyberHerix」、BALLISTIK BOYZは「Do Don Pa!!」、PSYCHIC FEVERは「If You're Mine」、FANTASTICSは「FUNKTASTIC!」を披露。グループの枠を越えて暴れ倒したメドレーや「24WORLD」を歌い終える頃には、38名の顔に達成感が滴っていた。



初日公演、最後のMCでは、川村が、ここに来て「すごい、全方位超満員!」と笑顔を見せた。そんな川村と陣が進行する中、各グループの代表者が感想を述べる。まず、初回の『BOT』ライブでグループが始動したPSYCHIC FEVERは、意気揚々とマイクを握った剣が「PSYCHIC FEVERも『BATTLE OF TOKYO』も進化が速いので、置いて行かれないように!」とコメント。BALLISTIK BOYZの日髙は、「リハでも本番でもたくさんの刺激をもらえて、Jr.EXILEって最高のチームだなと感じています」。FANTASTICSの八木は「ライブ前からSNSでは“なんでファンタは闇落ちしたんだ?”といった声も聞こえていましたが、まず初日、皆さんが会場に来てくださって、一緒に『BOT』のライブを作り上げることができて本当に嬉しいです。ありがとうございました!」。THE RAMPAGEの山本は、マルドゥクのキャラが抜けきらない様子で「陣さん、これって今、超東京ですか!?」とおどけつつも、「THE RAMPAGEもLDHの最強の用心棒として頑張っていきます!」と勇ましく叫んだ。それを受けて陣も、「各チームそれぞれの活動があって、集結した時には足し算じゃなくて掛け算で。そんな自分たち4チームが結束したからこそ、これだけのエネルギーが出るというのを、これからもっと証明していきたいと思います」と宣言。4チームは、その決意を噛みしめるようにゆっくりと外周ステージを練り歩きながら、ラストナンバー「UNTITLED FUTURE」を届けた。
なお、終演後には、2027年夏にGMOアリーナさいたま(さいたまスーパーアリーナ)で『BOT』ライブを開催することも発表。次なるステージでは、どんな物語と試練、バトルが彼らを待ち受けているのか――。ここから始まる新章に期待したい。


























