YONA YONA WEEKENDERS、10年目の原点回帰 リアルな日常が滲む楽曲群、“人生”を紡ぐ『想い出の予感』

“飾らない生活者”として届けるメッセージ
——「あっ!」は、70年代のダンスクラシック風の曲調で、新鮮でありながらもYONA YONAにすごくマッチしていますね。
磯野くん:これは、そもそもEPに入るかどうかはあまり考えずに作り始めてた曲で。これも生活の話になってくるんですけど、子供が公園にすごい行きたがって連れてくと、年も大きくなったぶん時間の有限性を感じるようになったというか、1日が終わるのが嫌で夕方になると泣いちゃう時期が少しあったんです。始まりがあれば終わりがある、ではないですけど、幼いなりにそこに気付いたんだなとグッときまして。
——お子さんの成長において、とても貴重な一瞬ですよね。
磯野くん:そうですね。で、大人になると時間の進み方がすごく早いわけですよ。気付いたらもう「あっ!」という間に1年経ってて、みたいな。だからこそ、このかけがえのない瞬間を大事にしていかなきゃダメだな、と。この曲はNHK『みんなのうた』に書き下ろした楽曲で、子供はもちろん大人も観る番組なので、どっちにも伝わるメッセージ性のある曲が作りたいなと思いました。あっという間に過ぎていく時間と、「あっ!」という気付き、その両軸を表現したいなって。テーマがちょっとセンチメンタルなので、70年代のディスコソウルみたいな、日本人にも馴染みがあり、愛されるノリやすいサウンドに乗せてみようと作っていきました。
小原:スネアのタイミングでタンバリンやクラップが入っていて、すごく強調されるんですよね。それがディスコソウルというか、モータウンぐらいのソウル感を出したかったんだろうなとデモから感じたので、そこを意識してレコーディングしました。
——スズキさんはいかがですか?
スズキ:まぁ、すごいタイトルだなって。
全員:(笑)。
——たしかに、今回のEPの収録曲を改めて見ると、「パパ」も「あっ!」も「ワン缶」も、バイブスでタイトルが付いてる感じがしますね。
小原:やばい。曲名だけ見るとすげえアホみたい(笑)。
全員:(笑)。
磯野くん:俺もそれ思ったのよ。いつもは曲調を踏まえて並べるのはもちろん、CDになった時に真ん中ぐらいに英語のタイトルの曲が欲しいな、っていうバランスがあったんです。でも、今回はもういいやって(笑)。
小原:「夜半の月」だけシングルで、あとは全部カップリングみたいなタイトルですもんね。
——そこを割り切れるっていうのも、大きな変化かもしれないですよね。
磯野くん:これができるのが今の俺らかなっていう。
——最後の「ワン缶」は、まさに“ツマミになるグッドミュージック”を標榜するYONA YONAの新しい決定版というか、真髄が凝縮された曲だと思います。
磯野くん:10年やってきて関わってくれる人が増え、いろんな人の人生が交わるプロジェクトになってる責任感を感じる日々なんですけど。でも、変わらないものもあって。それがライブみたいな場所であり、夜が好きで、酒が好きだということ。飾らない生活者・YONA YONA WEEKENDERSが10年経っても変わっていないことを、最後にメッセージとして出せたらいいかなと思って作りました。
スズキ:この「ワン缶」と「パパ」は、レコーディング合宿でほぼ一発録りに近い形で録って。高橋と一戸も一緒にスタジオに入って、「せーの」で合わせました。カチッとしない部分もあるんですけど、それを含めバンド感が出た曲になりましたね。
小原:そういう生感をオープンに捉えられるか、「緩くね?」って思われるかは、聴く人によると思うんすけど。でも、過去のYONA YONAの曲を久々に聴いたりすると、緩いところはずっと緩いし、そこにお客さんの入り込む余地があったからこそ俺たちはメジャーデビューさせてもらえて、こうして今まで活動できてるっていう確信があって。10年経ってまだこれをやっていることが、ある意味「ワン缶」の曲のテーマにも合っているなと思いますね。
自分たちのスタイルを崩さず、長く続ける覚悟
——最後に、今作の手応えを踏まえた上で今思うことを聞かせてください。
スズキ:僕らはライブバンドなんで、ツアーを成功させたいっていうのが大前提にあって。毎年EPを出して、この時期にツアーをやる恒例の流れに慣れず、ツアーの内容もしっかり更新していきたいですね。
——小原さんはいかがですか?
小原:はじめは、「YONA YONAサウンドを確立しないといけない」とずっと思ってたんですけど、今回、当初の“夜”っぽいイメージからは、最終的にかけ離れたものが出来上がって。それでもいい作品ができたなと思ったんですよね。そもそも、そんなサウンドを確立しなくてもいいのかなって。
——何周か回って思うようになったと。
小原:そうですね。ポップスっていうジャンルの特性上、コアになりすぎるとお客さん受けしなくなっちゃうから。いわゆる大衆に受けるのがポップスっていう定義だと思うから。なので、YONA YONAサウンドにこだわらず、作りたいものを作ってっていいんじゃないかなと思うようになりましたね。

——最後に、磯野さんお願いします。
磯野くん:今以上に大きいステージでやりたいし、有名になりたい、みたいなところは変わらずなんですけど、今回感じたYONA YONA WEEKENDERSらしさを失わずに、長くやっていきたい。周りを見ると20年、30年とバリバリ現役で活躍されてる先輩方が背中を見せ続けてくれてるんで、我々もそこに追従していくバンドでありたいですね。
今年、OAUが主催する『New Acoustic Camp 2026』に呼んでいただいたりもしたんですけど、それこそTOSHI-LOWさんって、すごい方じゃないですか。今回、実は「パパ」の最後のシンガロングパートで、我々と関係のあるスタッフやミュージシャンのパパ友に声をかけて音源を送ってもらったんですが、TOSHI-LOWさんにも参加していただいているんですよ。「BRAHMANのツアー終わりで声ガラガラだけどいいか」って送ってくれて。長く続けてる人って、そういう人たちばっかりなんですよね。だから「自分たちのまんまでいいんだな」って思うところもあるし、だけどまだまだアクセル踏んでやっていかないと淘汰されてしまう業界でもある、そういうリアルも感じてはいるんで。スタイルは崩さずに、より良くなっていくにはどうしたらいいんだろうかみたいなところを、みんなで話し合える関係性をこれからも続けていきたいなと思ってます。
■リリース情報
YONA YONA WEEKENDERS
7th EP『想い出の予感』

2026年8月26日(水)配信先行リリース
配信URL:https://jvcmusic.lnk.to/OmoidenoYokan
2026年8月29日(土)限定CD付き特製ビアグラスリリース
予約&商品情報:https://victor-store.jp/item/109345
<収録曲(CD/配信共通)>
1. 夜半の月
2. パパ
3. トキオ・ダンジョン
4. あっ! (NHK『みんなのうた』2026年8月-9月の新曲)
5. ワン缶
■ツアー情報
『YONA YONA WEEKENDERS 7th EP "OMOIDE NO YOKAN" Release Tour』
<公演日程>
■仙台公演
日付:2026年10月9日(金)
会場:darwin
開場:18:30/開演:19:00
■福岡公演
日付:2026年10月23日(金)
会場:BEAT STATION
開場:18:00/開演:19:00
■広島公演
日付:2026年10月25日(日)
会場:広島CLUB QUATTRO
開場:17:00/開演:18:00
■札幌公演
日付:2026年10月30日(金)
会場:ペニーレーン24
開場:18:00/開演:19:00
■名古屋公演
日付:2026年11月13日(金)
会場:名古屋CLUB QUATTRO
開場:18:00/開演:19:00
■大阪公演
日付:2026年11月14日(土)
会場:梅田CLUB QUATTRO
開場:17:00/開演:18:00
■東京公演
日付:2026年11月21日(土)
会場:渋谷CLUB QUATTRO
開場:17:00/開演:18:00
■関連リンク
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