THE ALFEE「活動を続けていかなければ生き残れない」 結成50年を超えて見つけた新たな使命を語り合う

THE ALFEE、新たな使命を語る

 THE ALFEEがニューシングル『Crossroad -愛の免許返納-』をリリースした。舘ひろし主演映画『免許返納!?』主題歌で、ホーンセクションが加わったポップロックに仕上がった表題曲「Crossroad -愛の免許返納-」、こちらもブラスサウンドが前面に打ち出されたカップリング曲「ダンディズム」の2曲を収録。今年4月に達成したライブ通算3000本を超えてなお、まっすぐ突き進むTHE ALFEEの現在地が刻まれた作品である。同作品について、ライブについて、今授かった新たな使命と挑戦について、3人にじっくり話を聞かせてもらった。(編集部)

ライブ通算3000本達成も「通過点だったんだなって、あらためて思いました」

――新作の話題に入る前に……『NEWクレラップ』新CMキャラクター就任、おめでとうございます。7月27日から放送開始されたCMも、早速拝見しました(※1)。

坂崎幸之助(以下、坂崎):ありがとうございます。撮影したのはもう半年以上前のことなので、僕ら的には「ようやく公開されたか」という感覚で。

高見沢俊彦(以下、高見沢):撮影は1月くらいでしたね。

桜井賢(以下、桜井):撮影期間がちょうど僕の誕生日でしたから、だいぶ前ですね。

【THE ALFEE出演】NEWクレラップ「自宅にアルフィー」篇

――CMで皆さんが歌う楽曲「愛のクレラップ」も、このCMのために書き下ろしたものだそうで。

高見沢:そうですね。特にCMは秒数が決まってますからね。そこもいろいろ考えながら作りました。

――4月のライブ通算3000本突破をはじめ、今年前半は話題満載でしたね。

桜井:1月には文化庁長官特別表彰もありましたし。

坂崎:3月には『SONGS』(NHK総合)もあったし。いろいろ情報量が多くて、ファンの方も追いついていくのが大変だったと思いますよ。

――あらためて、ライブ通算3000本達成についても聞かせてください。この春に開催された全国ツアー『THE ALFEE Spring Celebration 2026 Moonlight Rhapsody』の4月17日公演が、まさに3000本目だったわけですが、いざ到達してみて実感っていかがでしたか?

高見沢:達成した数日後(4月22日)に浜松で3001本目があったので、余韻に浸るという感じでもなくて。(3000本も)通過点だったんだなって、あらためて思いました。そこをゴールにしていたわけではないですしね。

坂崎:ツアーの中の1本っていう感覚かもね。ただ、3000本当日は高見沢の誕生日だったので、いろんなスタッフが集まってくれたり、バースデーケーキもあったりして、その日だけはいつもよりも賑やかでしたよ。でも、すぐ浜松公演があったからね。

高見沢:おいしいうなぎを食ったら忘れちゃいました(笑)。

――昨年末のアルバム『君が生きる意味』でのインタビューでは、桜井さんが「アルバムが完成した今はものすごく客観的にアルバムを聴けるけど、ツアーのリハーサルが始まったら、これを初日までにはなんとかしなくちゃいけないので大変だ」という趣旨の発言をしていましたが(※2)。

桜井:準備は本当に大変でしたよ。普段のツアーよりも大変ではありましたけど、こちらが思っていた以上にお客様がアルバムを聴き込んでくれていたので、ライブの雰囲気はめちゃくちゃよかったですよ。みんな、ノってたよね。

坂崎:そうね。「これだけアルバムの新曲を期待してくれていたんだ」って強く伝わってくるようなツアーって、今まであまりなかったんじゃないかな。こちら側は「さあ、新曲やるぞ!」と向かっていって、お客さんも「どうやって聞かせてくれるのかな?」と待っていてくれる、そんな実感がすごく強いツアーでした。

――そうなった要因って何だったんでしょうね。

坂崎:やっぱり、生で再現するにはハードルが高かったからじゃないかな。お客さんがアルバムをしっかり聴き込んできてくれている感が伝わったのも、それが理由だと思いますし。だから、1曲終わるごとの拍手も尋常じゃなかったですし。皆さん、「やればできるじゃん!」って思ったんじゃないですかね(笑)。

高見沢:やっている側も、本数を重ねていくなかでだんだんとライブが完成形に近づいていくのも面白かったですし。「新曲の変拍子が体に染み込んだな」とか「何とかやれたな」と実感できたのは、それこそ3000本を超えたあたりでしたから。

坂崎:ライブ本編最後の5曲のうち4曲が新曲だったんですけど、ツアー序盤はまだ身についていないから「次の曲、どんなんだっけ?」「間奏はどこだっけ?」って、緊張感もすごかったんですよ。

桜井:ツアーの真ん中くらいまでは、そういう感覚だったね。

3つのキーワードから作り上げた「Crossroad -愛の免許返納-」

――10月からは春ツアーの続編にあたる『THE ALFEE Autumn Celebration 2026 Moonlight Rhapsody Ⅱ』も始まりますが、より洗練されたアルバム収録曲を楽しめると。

高見沢:そうですね。それこそがライブの醍醐味ですから。とにかく僕らは続けなくちゃダメなんですよ。なぜかと言うと、僕らは今まで一度もライブの反省会をしたことがないから。やり続けるなかでブラッシュアップさせていかないといけない。そもそも、「失敗した!」とか「ヤバい」と感じたところは、人から指摘される以前に当の本人がいちばんわかっているわけで、最終的には個人練習でカバーしていかなきゃいけないわけですから。

坂崎:終わったことをいつまでも言ったって仕方ないですから。

高見沢:時間を戻すことはできないんだから、やっちまった人が反省すればいいだけ。もちろん、まったく放置したままじゃないですよ。いちばん恥ずかしいのは自分なんだから、次までに直せばいいだけのこと。

――長く円満に活動していくうえで、そういった姿勢も大事なのかもしれませんね。

高見沢:ほかの皆さんはどうかわかりませんが、最終的には僕らのホワッとした性格的なところも大きいとは思いますよ。

――8月12日には約1年ぶりとなるニューシングル『Crossroad -愛の免許返納-』が発売。タイトル曲は6月19日公開の映画『免許返納!?』の主題歌としてお馴染みの、派手なブラスサウンドが印象的な1曲です。

高見沢:ここ最近はギターリフが軸になるハードロック調の楽曲が多かったですが、今回は舘ひろしさん主演の映画主題歌ということで……すでにいろんなところで話していることですが、制作に入る前の段階で映画の制作チームから教えてもらったのは、「映画のタイトルが『免許返納!?』」「主演が舘ひろしさん」「ちょっとコメディなロードームービー」という3つのキーワードだけだったんですよ。

――映画のストーリーに関しては一切?

高見沢:そう(笑)。同じ舘さん主演で主人公(南条弘)も一緒の『免許がない!』(1994年)という映画があるんですけど、その続きの物語ではないということは聞いていましたけど。でも、言葉のピースがいくつかあればそれで何とかなりますし、何より舘さん主演であることは大きかったですよね。それもあって、華やかなダンディのイメージからブラスロックへと紐づけて、イントロから作り始めました。

――以前インタビューした際もおっしゃっていましたが、イントロから曲作りを始めることは実際に多いんですね。

高見沢:ギターリフから作ったりとか「このフレーズを活かしたイントロにしよう」とか、そういう取っ掛かりから曲作りを始めることは多いですね。今って、時代的にイントロがなかったり、それこそ「イントロいらねえだろ」みたいな傾向じゃないですか。逆に、僕はそういう時代には迎合しませんね。仰々しいくらいの大袈裟なイントロ含めてTHE ALFEEだと思っているので、そういう自分たちらしさは守り続けていきますよ。こういうイントロがあるからこそ、このメロディが映えると思っていますし、イントロがなくなったら中途半端な曲になってしまう気がするんですよ。ライブが前提にありますからね。

――リスナー視点では、やっぱりイントロを聴いた瞬間に「おお、THE ALFEEが始まった!」と気分が高まるので、必要不可欠な要素だと思っています。

高見沢:もちろん、なかには歌始まりの曲もありますけど、それだけがすべてじゃないですからね。

映画『免許返納!?』主題歌「Crossroad -愛の免許返納-」カラオケ風リリックビデオ

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる