GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.5:キラ・メイ「誇れる人生にしないといけない」 “誰かのため”になること、これからの支え

「幻のメンバーでした」合格直後のGANG PARADEの分裂
――正規メンバーになったのは、コロナ禍の影響が大きくなってきた時期でしたよね。
メイ:はい。『WACK TOUR』がところどころ中止になって、無観客でやったことが何回かあった時期でした。最初の頃は「すぐに収まるのかな?」というふうに思っていたけど、いろんなことができなくなっていったのが3月末の合宿中くらいで。
――合宿の最終日の3月28日に昇格することになりましたが、あの時にギャンパレがGO TO THE BEDSとPARADISESに分裂することも発表されたんですよね。昇格が決まった時は、どこのグループに入ると言われたんでしたっけ?
メイ:「GANG PARADEに合格です」と言われました。でも、直後に「GANG PARADEは分裂します」と言われて、一瞬取り残された感じでしたね。
――合格して名前を呼ばれると、入るグループのメンバーたちのところに行くわけですが、どっちに行ったらいいかわからないですよね?
メイ:「こっちかな?」と思ってPARADISESのほうに移動してみたら、渡辺さんにイジられました(笑)。
――PARADISESのほうが怖くなかった?
メイ:そうじゃないです(笑)!
――(笑)。でも、あらためて思うと、すごいタイミングでの加入でしたよね。
メイ:そうかもしれないです。5月22日の中野サンプラザでのライブがサキさん(カミヤサキ)の卒業ライブで。5月23日に1日限りで当時の体制のGANG PARADEがステージに立つ予定だったんですよね。23日のギャンパレのライブの準備とPARADISESの準備とWAggの卒業ライブを合宿が終わったあとに進めていたけど、コロナの影響で全部ができなくなっちゃって。
――ギャンパレの曲の練習はしていたんですね。
メイ:そうなんです。サキさんに直接「ブランニューパレード」の振り入れをしていただいたり、G(GO TO THE BEDS)のメンバーが集まって私に振り入れをしてくれる日もありましたし、P(PARADISES)のメンバーが振り入れをしてくれる日もありました。
――ギャンパレのメンバーになったのに、ギャンパレとしてお客さんの前に立つことがないまま過ごした幻のメンバー?
メイ:幻のメンバーでした。あの時はPARADISESとしても、いつ始められるのかわからない状況でしたね。
――PARADISESでの活動が始まってからは、いかがでしたか?
メイ:すごく楽しくて。(加入してから)初めてリリースしたのがアルバムで、作詞にも挑戦させていただきました。採用されることはあまりなかったんですけど。いろんな曲のレコーディングもして、MVもアルバムの時にたしか3本くらい撮ったんですよ。
――このインタビューのために選んだのが、まさにその頃の衣装ですね。
メイ:正規メンバーになって初めて作っていただいた衣装で、思い入れが強いので選びました。これで「終わらない旅」「TWINKLE TWINKLE」のMVを撮りました。あと、初めて『TIF』(『TOKYO IDOL FESTIVAL』)に出た時もこの衣装だったのをすごく覚えてます。緊張したので、ライブ中の記憶がないんですよ。いろんな思い出がある衣装だなあ。PARADISESのイメージを定着させたのもこの衣装だったと思います。
――PARADISESとして活動するようになったなかで、向き合った課題とかはありましたか?
メイ:コロナ禍だったので、お客さん同士の間隔を空けなきゃいけなくて、声出しもできない状況だったので、自分のパフォーマンスを無言に近いような状態で観られるというのはすごく緊張感がありました。そのなかでも成長していく姿をお見せしなければいけないという焦りがあった気がします。でも、団扇に「メイちゃん」って書いてくれたり、お客さんそれぞれの方法を模索しながらライブにきてくださっていたのが、すごく嬉しかったです。
好きでいてもらえてるからこそ、悔しかったです

――そういう時期を経て、2022年の元日にGANG PARADE再始動を知ったわけですね。
メイ:はい。サキさんの卒業ライブの時は客席から観てたから、「自分がGANG PARADEになる」っていうのをまったく想像していなくて。だから、再始動すると知った時、「それって私たちも含まれてるんですか?」みたいな気持ちで。「入れてもらえるんだ!」と思ったのはよく覚えてます。メンバーそれぞれびっくりしてたと思いますけど、新メンバーに振り入れする人をすぐに決め始めて、「ああ、当たり前にGANG PARADEのメンバーとしてここにいていいんだ」と思って安心しました。
――再始動発表の翌日がライブだから、いろいろ考える時間もなかったかもしれませんけど……。
メイ:それもよかったんでしょうね。余計なことは考えないで、とにかくライブを完成させて、お客さんの前に立てるようになることだけを考えて準備しました。1月2日にステージに立って、そこで初めて「GANG PARADEになれたんだな」と感じました。
――ギャンパレとしての活動が始まってからは、何か課題はありました?
メイ:一気にメンバーの人数が増えたのは大きな変化でした。歌割りもなかなか掴めるものじゃないですし、「歌やダンスが上手なメンバーがたくさんいるなかで、自分は何ができるんだろう?」というのは、どうしても考えなきゃいけなくなってました。
――再始動の直後、2022年3月にはナスさんが正規メンバーになってGANG PARADEに入りましたよね。
メイ:すごく嬉しかったです。WAggで一緒に活動していたメンバーが同じグループに入るのは初めてだったので、「こういうこともあるんだ?」という驚きもありました。ナスと同じグループで活動することは、想像していなかったんです。
――ナスさんは、メイさんの活躍を見ながら刺激をもらっていたそうですよ。
メイ:私もそうでした。WAggで活動しているナスがどんどん変化しているのを感じて、私もどんどん違う自分に成長しなきゃいけないと思っていたので。
――ギャンパレの活動の思い出として特に思い出すことはありますか?
メイ:すごく楽しかったツアーとして思い出すのは、『GANG RISE TOUR』ですね。『AVANTGARDE PARADE TOUR』も楽しかったですけど、セイ(カ能セイ)の脱退が途中で決まったりしたのもあって、一回一回を噛み締めたツアーで。純粋に楽しかったのは『GANG RISE TOUR』でした。アルバムもすごく自信があるものになったし、どんどん気持ちも上がっていって、「GANG PARADEはこれでいいんだな」と心から楽しめたんです。
――2023年からは、KiSS KiSSの活動も始まりましたよね。
メイ:KiSS KiSSは、GANG PARADE以上にわからないことだらけだったというか。GANG PARADEはそれまでに積み重ねてきた歴史があるので、「そのうえで自分はどうするか?」ということでしたけど、KiSS KiSSはゼロから自分たちで作るので、グループの色を出すのは自分たち次第。楽曲のよさを伝えるのも自分たちの力次第。考えることが全然違っていて、振り付けもメンバーそれぞれがイチから作っていたので大変ではありました。GANG PARADEとはまた別の経験をたくさんすることができました。
――充実した活動が続いていたなか、GANG PARADEの解散の話が出てきた時は、どのようなことを思いました? 少しずつでしたけど、ギャンパレは前に進めていましたよね。
メイ:そう思っていただけたのが嬉しいです。でも、ガーッと一気に前進できてたのかと言われたら、やっぱりそうではなくて。そこが難しかったんです。
――ライブの規模で言うならば、野音やLINE CUBE SHIBUYAでワンマンができるようになっていましたから。あの会場を埋めるのはすごいことなんですよね。でも、その先になかなか進めなかったというのは、たしかにあるのかもしれない。
メイ:野音やLINE CUBE SHIBUYAにお客さんが集まってくれるのは、すごくありがたいことでした。それだけ好きになってくれた人たちがいたんですよね。自分たちもGANG PARADEにすごく自信がありましたし、もっといろんな人たちに知ってほしくて、もっと楽しいライブにしていきたくて……そういう気持ちがずっとあって。好きでいてもらえてるからこそ、悔しかったです。でも、やっぱりいいグループだと思います、GANG PARADEって。11人それぞれ生きてきた人生がバラバラだし、いろんな思いがあるけど、GANG PARADEに対しての思いはひとつで、バラバラだからこその掛け算がライブでは活きるんです。最近も、ライブをすればするほど「GANG PARADEって、いいグループだな」って思います。



















