吉田綾乃クリスティー卒業、乃木坂46 3期生は2人へ 加入10周年を前に振り返る12人の歩み
伊藤理々杏と岩本蓮加、年少組だった2人が背負う3期生の歴史
そんな吉田が卒業セレモニーの最初に選んだのが「きっかけ」だった。『乃木坂46の「の」』では「10年間一途にこの曲が好きです」と語っており、長く大切にしてきた一曲でもある。同曲が収録された2ndアルバム『それぞれの椅子』の発売は2016年5月。3期生として加入する約3カ月前に世に出た楽曲を、乃木坂46として迎えた最後の日にソロでフルサイズで歌う光景には、吉田がグループとともに過ごしてきた約10年の時間が重なって見えたに違いない。
そして、セレモニーの最後に届けられたのが、3期生楽曲「思い出ファースト」。大園の卒業を前に、12人での最後の思い出を残すようにMVが制作されたこともあり、3期生の歩みと強く結びついてきた一曲だ。ひとりで歌った「きっかけ」が吉田自身の10年を映すものだったとすれば、「思い出ファースト」は12人で過ごしてきた時間へと立ち返るような選曲だったと感じる。
残る伊藤と岩本は、加入当時それぞれ13歳と12歳。3期生の中でも年少だった2人が、今では後輩たちを見守り、乃木坂46の歴史を伝える側になった。かつては先輩に背中を押され、同期に囲まれて活動していた2人が、これからは3期生として積み重ねてきた時間を背負いながらグループに立ち続けていくことになる。
もちろん、2人になったからといって、これまでの3期生をそのまま再現する必要はないだろう。12人が違う場所で役割を見つけてきたように、伊藤と岩本にもそれぞれの歩みがある。だからこそ、これからの3期生は“12人だった頃”を守るだけではなく、2人だからこそ見せられる新しい姿を作っていく時間になるのではないだろうか。後輩との関係性も、グループの中で担う役割も、これまでとは少しずつ変わっていくはずだ。
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そして、3期生の存在は乃木坂46に在籍する2人だけに収まるものでもない。卒業したメンバーが各々の道で活動を続け、その経験や記憶も含めて、12人で過ごしてきた時間は残り続ける。「思い出ファースト」のように、楽曲を通してその時々の3期生の姿が思い起こされることもあるだろうし、伊藤と岩本がステージに立つ姿から、かつての12人を思い浮かべる瞬間もあるだろう。
12人から2人へ。数字だけを見れば寂しさもあるが、9月4日に迎える加入10周年は、3期生にとって新たな時間の始まりでもある。加入当時は年少メンバーだった伊藤と岩本が、10年を経てどのような立場でグループを支え、後輩たちと向き合っていくのか。12人で築いてきたものを受け継ぎながら、2人だからこそ見せられる3期生の姿もきっとあるはずだ。人数や形が変わっても、3期生が乃木坂46で重ねてきた時間は、この先へとつながっていく。


























