GALNERYUSが到達したヘヴィメタルの新たな地平 中国・中南米ツアーの成功、『A CRY FROM THE SKY ABOVE』を語り尽くす

15分越えの曲「WITHOUT YOU」、緊張感を保つためのギミックとは?
ーー「LET NO TIME DECAY」では、そういう難しいメロディにOnoさん自身が歌詞を乗せていることもあってか、ご自身が歌いやすい言葉選びをしているんじゃないかと思いますが。
Ono:この曲はそこをすごく考えました。曲の持つ疾走感を失わないように、なるべく平易な単語をチョイスするようにしていて。それこそ僕は英語が堪能なわけではないので、いくつか単語の選択肢があるときには……ネイティブの人だったら選ばないかもしれないけど、メロディの流れや曲の疾走感的にどれが一番フィットするのか、そこはとても大切にしています。
ーースピード感を失わないようにするには、日本語よりも英語のほうがより滑らかさが強調されるのかなと思いますが。
Ono:そうですね。この曲ではSYUくんから「途中で日本語が入ってもいいので、(歌詞は)基本は英語でお願いします」と事前に言われていたので、一部日本語を交えながら書いてみました。
SYU:そこも含めて、すごくフックの効いた曲になりましたよね。ただ、歌と同じくらいリフの動きも速くて難しいので、僕もライブまでにこの曲はしっかり練習したいと思います(笑)。
ーー4曲目の「BEYOND THE SUNRISE」はYUHKIさん(Key)が作曲した、8分の6拍子を取り入れた勇ましい1曲です。
SYU:「BEYOND THE SUNRISE」は命の大切さとか儚さについて歌っている歌詞を、泣きの要素が強い3連符で表現していて。一聴した瞬間にYUHKIさんの曲だなとわかるぐらい、実にYUHKIさんらしい要素が詰まっていますよね。僕が書く曲は基本的にストレートなものが多いですけど、YUHKIさんは知的な要素をうまく入れてくるんですよね。そういう意味でも、YUHKIさんのエッセンスはGALNERYUSにとって大きな財産だと思います。
ーー「泣き」って言葉が出てきましたが、今回のアルバムはメロディの流れやコードの使い方も大きいとは思いますが、全体的に泣き度がすごく高くないですか?
SYU:確かに。コード進行の組み立て方に関して言えば、例えば「THE LIGHT OF HOPE」だと中盤切り替えのときにBmからBm/Aという、あえてBmを残しながらルートだけ下げていくという表現を使うことによって、より切なさを表現することができていて。そういう味付けが、今回のアルバムではうまくハマる曲が多かった結果、自然と泣きの要素が強くなったのかもしれません。
ーー「BREAK THE SILENCE!」でも全体を覆う叙情的な空気感が泣きの要素に通ずるものがあり、それでいて突き抜けるような爽快感もあるという。
SYU :絶妙ですよ。Onoさんがいい感じに立つ歌声を聴かせてくれて、自分の中でもよくできた1曲だと思います。歌詞に関しても、敢えて簡単な言葉をたくさん選んでいて。実はこの曲、作っているときに『僕のヒーローアカデミア』の絵がパッと浮かんできたんですよ。それもあって、あのアニメのテーマソングになったらいいなぐらいの気持ちで、わかりやすくてキャッチーな曲を意識して作ったんです。
ーーここまで触れてきたアルバム前半の曲だけを聴いても、今作は非常にバラエティ豊かな楽曲が並ぶ作品だなと理解できます。
SYU:そこは今回、目指したところではありますね。特にここ数作はバラードタイプの曲がなかったので、今作ではまずバラードを入れることを意識したんですが、そこを起因に曲の幅が広がっていったのかなと思います。
ーーそのバラード「ECHOES OF FATE」ですが、美しいピアノのイントロから歌とギターのみになる冒頭のアレンジがとてもエモーショナルな仕上がりです。
SYU:ライブで一番緊張しそうなポイントですよね(笑)。この曲は後半に向けて沸々と盛り上がっていく構成ですけど、Onoさんが書いてくれた歌詞の場面転換の感じもとてもいいし、愛情についても深く歌ってくれているところもすごく気に入っていて。基本的にバラードっていうと、ドラムが遅いビートでギターは白玉(全音符)でジャーンと弾いて、ストリングスが被さっているイメージかと思うんですけど、「ECHOES OF FATE」はより感情に訴えかける感じで、ギターもガシガシ弾いているので、心の奥底が燃え上がるような表現ができたんじゃないかと思います。
ーー久しぶりにGALNERYUSのバラードらしいバラードが来たなと、聴いていて嬉しくなりました。
SYU:うちにはバラードキング(=Ono)がいるのに、ここ数作なんでバラードを作らなかったのかと。というのも、ちょっと前にOnoさんのソロライブに行ったとき、本編の最後に「祈」っていう、GALNERYUSでもやっている曲を披露していたんですけど、自分で作った曲ながら「やっぱええなあ、すごいなあ」と思いまして。あの瞬間、「次は絶対にバラードを入れる!」と思ったんです。
Ono:ありがとうございます。そう言ってもらったからには、一生懸命頑張ります(笑)。
ーーアルバムのクライマックスを飾るのが「WITHOUT YOU」。これまで「ANGEL OF SALVATION」を筆頭に14分台の楽曲はいくつかありましたが、今回はついに15分を超える、過去最長の1曲になりました。
Ono:超えちゃいましたね。
SYU:この曲、1つひとつやっていることを見ていくと意外とシンプルなんですよね。ただ、そのシンプルが積み重なっていった結果、15分を超えていたという。この曲も「THE LIGHT OF HOPE」同様、最後にコーラスパートがあるんですけど、アルバムではフェードアウトで終わっている分、ライブではより長くなるんじゃないかな。それこそ、ライブではここでOnoさんがお客さんにマイクを向けてみんなが歌っている、そういうイメージが浮かんできますしね。
ーーアルバムではフェードアウトで終わることで、最後のインスト曲「WHERE YOU WERE」へ自然と繋がっていきますものね。
SYU:その構成を意識して、アルバムではフェードアウトにしました。コード的にも、ちょうどいい繋がりなんですよね。
ーーなるほど。「WITHOUT YOU」はSYUさんがおっしゃるように、複雑に入り組んだアレンジというよりも、ひとつのテーマに沿ってストレートに曲が進行している印象が強いです。
SYU:展開があってソロパートがあって、いつものユニゾン的なものがあって、そこから新しいメロディへと移行するという後半は、この長尺の曲を飽きさせずに聴かせる要因なのかな。それこそ、それまでは激しい音だったけど、新しいメロディのパートでは静かになって、Onoさんの美しい歌声にフォーカスが当たり、そこからオーラスのコーラスパートまで続いていく流れを作れたことは、自分にとっても大きな手応えとなりましたしね。
Ono:僕も長さはまったく感じていなくて。歌に関しても、今SYUくんが言った新しいメロディのところで歌の色合いを変えているので、聴いている人もそこまで長さを感じないと思いますよ。そもそも、アルバムを通してバラエティに富んだ楽曲が並んでいますからね。常に新鮮さや驚きのある流れなので、終盤の「WITHOUT YOU」でもその感覚はより強まるんじゃないかな。
ーーこれだけ長尺の曲をライブで歌う際、緊張感をどう維持させるかも重要になってくるかと思います。
Ono:「14分とか15分とか大変でしょ?」とか「『ANGEL OF SALVATION』をライブの最後に歌うの、大変でしょ?」とかよく言われるんですけど、むしろ大変なのはほかのメンバーのほうであって。たまにSYUくんやYUHKIさんのソロを「すごいなあ……」と聴き入ってしまって、「……あ、次自分の歌だ!」と焦ることもありますけどね(笑)。もちろん、GALNERYUSの曲にはいろいろ入り組んだものもあるので、曲の長い短いに関わらず常に集中力を保っていると思いますよ。
ーー8月5日からはこのアルバムを携えた『“THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY”TOUR 2026』も始まります。
Ono:GALNERYUSのアルバムツアーでは毎回新曲はすべて披露していて、そこに過去曲をいろいろチョイスするわけですが、これだけバラエティ豊かなアルバムのツアーなので、ライブの色合いも少し変わるかもしれませんね。新曲以外でどんな曲が選ばれるのかも気になりますし。
SYU:これだけ新作がバラエティ豊かだと、過去曲の選択肢もだいぶ広がりますしね。過去にお客さんからの投票で演奏する曲を募るツアーをしたことがあったんですけど、そのときは……。
Ono:「ボーカル、死んでこい!」みたいなキーの高い曲ばかりで(笑)。
SYU:お客さんがそういう曲を求めているところもあると思うので、Onoさんやメンバーの体力と相談しながら、できるだけいい選曲でやれたらと思います。あとは、ツアーを通しての新曲の再現性ですよね。その中でひとつ目標としているのは、ツアーを通して各曲をどう「生きている」感じにするか。ライブ感はもちろんなんですけど、ボーカルと各楽器が阿吽の呼吸で演奏しながら、ひとつの塊となって表現できたらなと思います。
■リリース情報
GALNERYUS
アルバム『A CRY FROM THE SKY ABOVE』
2026年7月15日(水)発売
配信リンク:https://galneryus.lnk.to/ACFTSA_Digital
購入リンク:https://galneryus.lnk.to/ACFTSA
[収録曲] ※全仕様共通
1. CALL OF THE HORIZON
2. THE LIGHT OF HOPE
3. LET NO TIME DECAY
4. BEYOND THE SUNRISE
5. BREAK THE SILENCE!
6. TO THE LAST BREATH
7. ECHOES OF FATE
8. WITHOUT YOU
9. WHERE YOU WERE
・通常盤:WPCL-13781 / 3,740円(税込)
・初回限定盤(CD+Blu-ray):WPZL-32306/07 / 6,820円(税込)
・Tシャツ付き完全生産限定盤(CD+Blu-ray+Tシャツ(サイズM)):WPZL-32308/09 / 9,790円(税込)
・Tシャツ付き完全生産限定盤(CD+Blu-ray+Tシャツ(サイズL)):WPZL-32310/11 / 9,790円(税込)
・WMS限定グッズ&Tシャツ付き完全生産限定盤(CD+Blu-ray+Tシャツ(サイズM)+グッズ):WPZL-60102/03
/ 11,770円(税込)
・WMS限定グッズ&Tシャツ付き完全生産限定盤(CD+Blu-ray+Tシャツ(サイズL)+グッズ):WPZL-60104/05 / 11,770円(税込)
■ツアー詳細
ニュー・アルバム発売記念ツアー "THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY" TOUR 2026
8/5(水)川崎 SUPERNOVA KAWASAKI
Open/Start 18:30/19:00
お問い合わせ:シブヤテレビジョン MAIL:galneryus@sib.tv
8/7(金)新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
Open/Start 18:30/19:00
お問い合わせ:FOB新潟 TEL:025-229-5000(平日11:00-17:00)
8/8(土)長野 CLUB JUNK BOX
Open/Start 17:30/18:00
お問い合わせ:FOB新潟 TEL:025-229-5000(平日11:00-17:00)
8/14(金)名古屋 Electric Lady Land
Open/Start 18:00/19:00
お問い合わせ:SUNDAY FOLK PROMOTION TEL:052-320-9100(全日12:00~18:00)
8/16(日)仙台 Darwin
Open/Start 17:30/18:00
お問い合わせ: EDWARD LIVE TEL:022-266-7555(平日11:00〜13:00)
8/18(火)札幌 cube garden
Open/Start 18:30/19:00
お問い合わせ:SMASH EAST TEL:011-261-5569
8/29(土)大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
Open/Start 17:00/18:00
キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(12:00~17:00※土日祝除く)
8/30(日)広島 SECOND CRUTCH
Open/Start 17:30/18:00
お問い合わせ:キャンディープロモーション広島 TEL:082-249-8334
9/1(火)福岡 DRUM Be-1
Open/Start 18:30/19:00
お問い合わせ:BIG EAR ANTS TEL:092-712-4221(平日12:00〜16:00)
9/5(土)東京 GARDEN 新木場 FACTORY
Open/Start 17:00/18:00
お問い合わせ:Creativeman TEL:03-3499-6669
オフィシャルサイト:http://www.galneryus.jp/




















