CORTIS、なぜデビュー9カ月で成功を手に入れられたのか? 『GREENGREEN』ヒットの必然、カオスをも楽しむ無二の姿勢

 CORTISの勢いが凄まじい。今や、本国を超えたK-POPアーティストのグローバルヒット自体は珍しいものではなくなったかもしれないが、それでもデビューからわずか1年未満、たった9カ月でここまでの成功を手にしているというのは、これまで見たことがない。

 歴代K-POPグループのデビューアルバム史上1位の売り上げを叩き出したCORTIS。続くThe 2nd EP『GREENGREEN』(5月4日リリース)は、米Billboard「Billboard 200」(5月23日付)では3位を記録し、プロジェクトグループを除くK-POP史上最速かつ過去5年以内にデビューしたボーイグループのなかで唯一のTOP3入りを実現した。同じく米Billboard「Artist 100」(5月23日付)では5位にランクインし、映画公開でリバイバルが起きているマイケル・ジャクソンや北米のシーンを席巻しているモーガン・ウォーレン、エラ・ラングレーらに次いで名を連ねた。デビュー翌月の昨年9月時点では、同チャートの最高順位が24位(これも十分すごいことなのだが)だったことを踏まえると、その成長スピードの加速ぶりがよくわかる。

 だが、それ以上に重要なのが、同作のタイトル曲である「REDRED」を初めて聴いた時から、この原稿を書いている現在に至るまで、この曲が頭のなかで鳴り続けているということだ。

 Y2K的なムードをまとった特徴的なシンセサイザーのフレーズ、初期のMGMTにレイジ・ラップの熱狂を注ぎ込んだかのような混沌としたサウンド、縦横無尽にトラックの上を駆け回るメンバーの軽快なラップと、思わず歌いたくなる〈Green, green〉〈That’s red, red〉のリフレイン。徹底的にキャッチーだが、どこか荒削りなところがあって、聴けば聴くほど新しい魅力が浮かび上がってくるのだ。

 きっと、中毒症状に陥っているのは筆者だけではないのだろう。本国でも猛威を振るっている「REDRED」(「Apple Music」、「Spotify」韓国デイリーチャート、韓国の音源配信サービス「Melon」で軒並み1位を獲得)だが、その熱狂は日本だけでなく、世界各国にも波及している。

The 2nd EP『GREENGREEN』

 こうした動きを分析するうえで、近年のヒットの法則のひとつでもあるSNSのダンスチャレンジの影響も大きいだろう。“GREEN”、“RED”という信号機の色になぞらえてグループの追及するものと警戒するものを表現する楽曲の構造は、わかりやすさと汎用性があり、ダンス動画との親和性も高い。事務所の先輩でもあるBTSやTOMORROW X TOGETHER、同じHYBE MUSIC GROUPレーベルのENHYPEN、LE SSERAFIM、ILLITなど、多くのアーティストが動画を投稿し、楽曲の人気は加速。日本でもバズの指標のひとつとなるBillboard JAPAN「Heatseekers Songs」(5月13日付)で1位を獲得するに至った。

 もちろん、これらの流れはCORTISというグループの持つ魅力、そして楽曲の強さがあってこそ起きたものであるということは強調しておく必要がある。それは、『GREENGREEN』に収録されているほかの楽曲においても同様だ。極太のベースラインが唸りを上げるなかで本人たちの大好物であるアサイーの素晴らしさを称える「ACAI」や、ヘヴィなトラックとともに繰り出される怒涛のラップの応酬に突如としてヨーデルが入り込んでくる「YOUNGCREATERCREW」など、音楽性自体は近年のHIPHOPの流れをしっかりと引き継ぎながらも、肩肘張らない、どこか軽快でユーモラスなムードが全体を貫いている。デビュー作『COLOR OUTSIDE THE LINES』でも、さながら現代版のマックルモア&ライアン・ルイス「Thrift Shop」とも言うべき古着賛歌「FaSHioN」などでそうしたスタイルを打ち出していたが、今回のアルバムでは、さらに確信をもって磨き上げられているのが見て取れる。

CORTIS (코르티스) 'ACAI' Official MV

 CORTISのスタイルを語るうえで、MVの存在も重要だ。特に、IDIOTS(過去にTravis Japan「Crazy Crazy」やXG「SOMETHING AIN'T RIGHT」を手掛けたYVNG WINGによる映像プロダクション)とCORTIS自身の共同体制で制作された作品群は、グループの持つユニークな魅力を的確にとらえ、何倍にも引き上げている(CORTISはメンバー全員がクリエイティブに関わっており、楽曲のクレジットにも名を連ねている)。

 K-POPのMVといえば、徹底的に作り込まれたセットやCG、スタイリング、凝ったライティングによる完成された空間という印象が強いが、「REDRED」のMVにおける手持ち撮影を活かした大胆不敵なカメラワーク、焼肉店や路上で無邪気(そして時々シュール)に過ごすメンバーの姿は、ユーモラスでありながらも独特なクールさに満ちていて、どこか親しみやすさを感じさせる。

CORTIS (코르티스) 'REDRED' Official MV

 「TNT」のMVは、その真骨頂とも言えるだろう。楽曲自体は物々しいトラップビートの仕上がりだが、映像に関しては端的に言えば大規模な“逃走中”であり、韓国の街並みを舞台に、大量の一般人がメンバーをどこまでも追いかける光景が映るのみである(必死な彼らの表情が、さらに笑いを誘う)。K-POPの作り込まれたMVを見慣れている人ほど、その異質ぶりがわかるのではないだろうか。だが、この曲にこのユーモアに振り切った映像を持ってくることができるのが、CORTISのセンスなのである。

CORTIS (코르티스) 'TNT' Official MV

 K-POPに限らず、近年のアメリカを中心としたメインストリームのポップに関しては、マーケティングからツアーに至るまで緻密に構築された、ある種の“パッケージ”として提供されるのが一般的だ。もちろん、それ自体が悪いわけではない。だが、時折どこか窮屈な印象を感じてしまうことも少なくないのも事実だ。そんななかでCORTISの肩肘張らない軽妙でユーモアに満ちたスタイルと、「これがクールなんだ」という確信のもとに全力で楽しむメンバーの姿を見ていると痛快な気分になるし、思わず一緒になって踊りたくなってしまう。だからこそ、彼らは急速にグローバルな支持を拡大しているのだ。

 先日も、米Forbesの「30 Under 30 Asia 2026」においてK-POPボーイグループとして唯一選出されたが、何もかもが混沌とした現代において、CORTISからは「このカオスを楽しんでやろう」という前向きなムードを感じられる。それこそが、成功を手にした『GREENGREEN』のヒットの理由だ。

 今年の7月からは、初のツアーとなる『2026 CORTIS TOUR <PUT YOUR PHONE DOWN>』が始まる。韓国2都市、カナダ・トロント、アメリカ5都市に加え、待望の来日公演も含まれる。日本公演は、神奈川・ぴあアリーナMMにて9月4日、5日、6日の3日間にわたって開催予定。以降、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026』への出演も控えている。CORTISが巻き起こす旋風は、きっとさらに拡大していくことだろう。

■ツアー情報
『2026 CORTIS TOUR <PUT YOUR PHONE DOWN> IN JAPAN』
神奈川・ぴあアリーナMM
2026年9月4日(金)OPEN 18:00/START 19:00
2026年9月5日(土)OPEN 16:00/START 17:00
2026年9月6日(日)OPEN 14:00/START 15:00

<チケット>
CORTIS GLOBAL OFFICIAL FANCLUB COER MEMBERSHIP (JP)会員先行抽選受付
2026年6月5日(金)13:00~6月11日(木)23:59
https://go.weverse.io/qt3S/1ynh1cvq

■リリース情報
The 2nd EP『GREENGREEN』
発売中

配信URL:https://cortis.lnk.to/greengreen_jpWE

BRIDGE ver./STREET ver./STUDIO ver.(計3形態)
3,080円(税込)

・PHOTOBOOK(バージョン別1種):W165×H240(mm/120P)
・MAGNET(バージョン別1種):W85×H55(mm)
・STICKER(バージョン別1種):W85×H21(mm)
・SCRATCH CARD(バージョン別5種中ランダム1種):W55×H85(mm)
・PHOTOCARD(バージョン別5種中ランダム1種):W55×H85(mm)
・SLEEVE(バージョン別1種):W60×H90(mm)
・CD-R(バージョン別1種):W120×H120(mm)

Weverse Albums Portrait A ver./Weverse Albums Portrait B ver./Weverse Albums Panorama A ver./Weverse Albums Panorama B ver.(計4形態)
1,980円(税込)

<Weverse Albums Portrait ver.>
・PACKAGE(バージョン別1種):W150×H100(mm)
・PHOTO PRINT(12枚セット):W150×H100(mm)
・PHOTOCARD(バージョン別5種中ランダム1種):W55×H85(mm)
・QR CARD(バージョン別1種):W55×H85(mm)

<Weverse Albums Panorama ver.>
・PACKAGE(バージョン別1種):W150×H100(mm)
・ACCORDION BOOK(バージョン別1種):W100×H150(mm/18P)
・PHOTOCARD(バージョン別5種中ランダム1種):W55×H85(mm)
・QR CARD(バージョン別1種):W55×H85(mm)

Dice ver.(1形態)
4,510円(税込)
・PACKAGE(1種):W100×H100×D130(mm)
・INNER BOX(1種):W93×H93×D24(mm)
・DICE(1種):W58×H58×D67(mm)
・STICKER(2枚セット):W85×H21(mm)
・SCRATCH CARD(5種中ランダム1種):W55×H85(mm)
・PHOTO CARD(6枚セット):W55×H85(mm)
・PHOTO SLEEVE(1種):W60×H90(mm)
・ORIGAMI PAPER(1種):W80×H80(mm)
・MINI CD-R(1種):W80×H80(mm)
・MINI CD-R SLEEVE(1種):W85×H85(mm)

Vinyl(1形態)
5,940円(税込)
・GATEFOLD(1種):W316×H316(mm)
・INNER SLEEVE(1種):W305×H305(mm)
・BOOKLET(1種):W305×H305(mm/16P)
・PHOTOCARD(6枚セット):W55×H85(mm)
・PHOTOCARD SLEEVE(1種):W60×H90(mm)
・DISC(1種):W300×H300(mm)

CORTIS 日本オフィシャルサイト:https://cortis-official.jp/
X:https://x.com/cortis_bighit
日本 X:https://x.com/cortis_jp
Instagram:https://www.instagram.com/cortis/
TikTok:https://www.tiktok.com/@cortis_bighit
YouTube:https://www.youtube.com/@cortis_bighit

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