JYOCHOが語る、バンドを続けるという“奇跡の瞬間” 9年間の歩みと現体制ラストアルバム『忘れたくないこと』

“いつも通り”で届ける現体制ラストライブ
一一「うたまひ」はアニメ『神の庭付き楠木邸』(テレビ朝日系)のエンディングテーマですけど、タイアップで作るときに考え方は変わりますか。
だいじろー:変わりますね。アニメの世界と合わせたときにJYOCHOが活きるものであってほしいし、アニメにもいい影響を与えたいし。アニメとJYOCHOが合わさった時に化学反応を起こしたい。JYOCHOだけでは表現できないものとか、アニメにJYOCHOがいなかったら想像できなかったものにしたいし。そういう化学反応を狙ってはいます。
一一化学反応というと、具体的には?
だいじろー:たとえば伊藤潤二さんのアニメ(「伊藤潤二『マニアック』」エンディングテーマとなった「云う透り」)。ホラーに怖い曲を当てたらさらに怖くなるけど、ホラーにアップテンポな曲を合わせたらめちゃめちゃ狂気的になるとか。そういうところですね。ふたつが合わさったときに新しいものが生まれたり。新しい引き出しを出すっていうか、作るイメージですね。
一一たとえば、タイアップで「シンプルな歌もの、ポップスを作ってください」って言われたらどうします?
だいじろー:お受けしないですね。実際そういうお話は断っています。それは別にほかの人でいいのかなと思うし、自分でやってもいい仕事ができるイメージが湧かなくて。すごくポップな曲を作るクリエイターって世のなかにいっぱいいるので、その人が作ったほうがいいものができると思う。
一一自分が自分である理由、JYOCHOがJYOCHOである理由が必要。
だいじろー:そうですね。もちろん挑戦したいと思ったら僕はやるタイプなんですよ。でも今の感じやと確実に断りますね。
一一わかりました。最後は今後について。8月のワンマンをもって猫田さんの卒業が発表されています。
猫田:はい。自分の環境が変わってきたことで、スケジュールを合わせるのが難しくなってきてしまって。これだけは伝えたいんですけど、仲違いとかではないんです。
一一はい。
猫田:ミュージシャンにもそれぞれにライフステージがあって。私が卒業するってことも、自分ではあんまり悲観的に捉えないようにしています。過去にはsindeeさん(前ベース)もhatchくん(前ドラム)も卒業したし、今は自分にそういうタイミングが来たんだけど、逆にこのメンバーで9年やれていたことが奇跡の瞬間だったと思うので。遠距離バンドで9年間続いていることがすごいなって、みんなに知ってもらいたいのはそっちのほうなんです。

一一ライブ活動も無期限休止となります。
だいじろー:はい。包み隠さず言うと、新しいメンバーを探すことがここ数年で何度かあり、少しそれに疲れているところもあって。残されたメンバーでどうやってJYOCHOを繋いでいこうか、今後どういう表現をしていくのかは、いったん8月のライブが終わってから考えようと思ってます。
一一現メンバーでの最後のライブ、それぞれの意気込みを聞かせてください。
だいじろー:ほんとに猫田さんと一緒にできる最後の機会だと思うし、この9年間お互いに培ってきたことを全部出して「いちばん最高やったな!」って言えるように。そういう1日にしたいですね。
山﨑:僕はいつも通り変わらず、準備することしっかり準備して。あとは当日演奏したときに、自分のなかにどういう感情が湧き起こるのか。それによってその場で変化していきたいです。お客さんの表情とか、メンバーの気持ちの昂りとかをちゃんとキャッチできるような、いい1日にしたいなと思っています。
はやし:私も、最後やから特別どうとかは考えてなくて。いつも通りできたらいいなと思っています。あと、なんでもそうやけど生モノって絶対終わりがあるから。私自身も「見とけばよかったなぁ、あのバンド」っていうこと、今までめっちゃあったので。いっぱいの人に来てほしいです。
一一最後に、猫田さん。
猫田:私もいつも通りやりたいなと思います。バンドはライブ活動休止に入るし、私は卒業するけど、JYOCHOの音楽って「この日だけ主役」っていうものじゃないし、そうしたくもないと思っているから。いつも通りライブをして、JYOCHOの音楽を表現することにみんなで集中したいなと思っています。あと、はっちゃん(はやし)が今言ってくれたように「見とけばよかった」ってあとから言う人が極力いないように。こういう企画があること、広く知ってもらって、たくさんの人に見てもらいたいと思ってます。
※1:https://realsound.jp/2019/10/post-427325.html

■リリース情報
3rdアルバム『忘れたくないこと』
発売中
CD購入:https://lit.link/jyocho
配信:https://jyocho.lnk.to/ufm
価格:¥2,750(税込)
<収録内容>
M01. はじめからすべて知っている
M02. Strong Body and Rich Future of Macho Minimal Fairy
M03. まなびたいとおもう
M04. 無常の合唱
M05. ひとり考えてた
M06. 忘れたくないこと
M07. 山川草木
M08. うたまひ
M09. 惜春
M10. やさしい天気
■公演情報
『JYOCHO one man show 2026「忘れたくないこと」』
Live House ANIMA(大阪)
日程:2026年7月18日(土)
時間:OPEN 17:00 / START 18:00
Spotify O-WEST(東京)
日程:2026年8月2日(日)
時間:OPEN 17:00 / START 18:00
<チケット販売中>
https://livepocket.jp/t/jyocho_2026
学割(限定枚数販売):¥2,400(税込)+1Dr
前売:¥4,400(税込)+1Dr
■関連リンク
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